「70 % のサイトがモバイルファーストインデックスに移行済み」とVirtual Webmaster UnconferenceでGoogle社員が言及

[レベル: 初級]

2020 年 8 月 26 日に Virtual Webmaster Unconference を Google は開催しました。

モバイル ファースト インデックス(以下、MFI)をトピックにしたセッションのなかで、Google 社員が提供した情報をセッションに参加した Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏が共有していたので紹介します。

70 % のサイトが MFI に移行完了

ゲイブ氏が共有した情報は次のとおりです。

  • 70 % のサイトが MFI に移行済み
  • すべてのサイトが 2021 年 3 月に MFI へ移行する(具体的な日付は未決定)
  • 準備ができているサイトの移行は今も継続している
  • インデックスの変更でありランキングの変更ではない、単純な移行
  • UX 目的で初期状態で隠しているコンテンツでも完全に評価する
  • モバイル向けサイトと PC 向けサイトの対応に問題があるサイトには Search Console が警告メッセージを送る

70 % のサイトが MFI に移行済みというのは新しい情報です。
検索結果に表示されるページの半分が MFI に移行していると 2018 年 12 月に Google は発表していました。

この「70 %」が、同じように検索結果に表示されるページに対する率なのか、それとも Google が認識しているサイトに対する率なのかは不明ですが、どちらにしても 1 年半以上たっているのにあまり伸びていないように思える印象を僕は持ちました。

残りの半分の移行はスムーズには運ばないだろうと Google は予想していたようなので、そのとおりになっているのかもしれません。

いずれにしても、2021 年 3 月末には、準備ができていなかったとしてもMFI への強制的な移行が始まります。

そのほか、MFI はアルゴリズム変更ではなくインデックスの変更であることや、アコーディオン UI のように初期状態で隠れているコンテンツでも MFI では重要度を下げられることはなくきちんと評価対象になることなどは既知の情報です。
それでも、まだ知らないサイト管理者がいるようなので Google 社員は繰り返したのでしょう。

Virtual Webmaster Unconference とは

Virtual Webmaster Unconference について簡単に説明しておきます。

Virtual Webmaster Unconference は、Google 社員がスライドでプレゼンする形式の一般的なカンファレンスではありません。
20 人前後の参加者が 1 つのトピックについて意見や経験を交換しあいディスカッションします。(なので、Conference ではなく、Un-conference になっている)。

モデーレータがディスカッションを取り仕切ります。
Google 社員が 1 人サポートに入ります。
僕は、Discover と Core Web Vitals の 2 つのセッションでモデレータを務めました。

人数限定のディスカッションだったため申し込み希望者に対して実際に参加できたのはほんの一握りでした(参加者が 100 人いたらディスカッションは難しいですね)。
セッションは完全に非公開でしたが、サマリーが公式ブログに公開されるはずです。

初回の開催ということもあり手探り状態だったものの、全般的に言って参加者の評価は高かったと聞いています。

次回の開催も検討しています。
今回は米国時間に合わせたスケジュールでしたが(午前 0 時スタート!)、日本からでも参加しやすいようにアジア時間にも合わせてくれるように依頼してあります。