検索結果に表示されたウェブページの簡潔な説明文を、検索エンジン用語で「スニペット」と呼びます。
スニペットは、検索結果でのクリックを誘うのに重要な役割を果たします。
何を基にしてスニペットは作られるのでしょう?
まとめてみました。
Googleのスニペット
Googleは基本的に meta descriptionタグ の記述が使われます。
Matt Cutts(マット・カッツ)氏によれば、以前よりも meta descriptionタグの記述を利用する傾向が強まっているとのことです。
検索キーワードに対してより適切だと判断したときは、コンテンツの中からも引っ張ってきます。
したがって、同じページであっても検索キーワードによって検索結果でのスニペットが変わってくることもあります。
Googleのスニペットは通常、最大で半角210文字前後ですが、キーワードの語数が多い検索では文量が増えます。
Yahoo!のスニペット
Yahoo!のスニペットは、Googleよりもほんの少し長めで最大で半角220文字前後です。
Googleと違って、生成基準がなかなか読めません。
meta descriptionタグ、hタグ、コンテンツの一部などさまざまです。
Yahoo!が申請したスニペット生成に関する特許の概要をWeb担の連載コーナーでピックアップしたことがあるので、引用します。
米ヤフーが出願した特許では、スニペットを生成する3種類のパターンが述べられている。
- クエリ非依存 ―― 検索キーワードに関係なく、そのウェブページが表す内容を説明する部分を引用する
- クエリ依存 ―― 検索キーワードが現れ、もっとも関係する部分を引用する
- 意図推測 ―― 検索キーワードの裏側に込められたユーザーの意図を推測し、関連した部分を引用する
ヤフーはグーグルに比べて、meta description以外のテキストがスニペットに利用されることが多く、コントロールしづらい。特許なのでどこまでが実装されているかは不明だが、ひょっとしたらこの特許に関係した仕組みが働いているからなのかもしれない。
必ずしもキーワードに依存しないことがありえるし、検索者の意図するものをYahoo!のアルゴリズムがどのくらい的確に推測できるかに左右されていそうです。
早い話が「操れない」ということです。(笑)
Bingのスニペット
Bingのスニペットは、3つの検索エンジンの中でいちばん長く(といっても少しですが)、最大で半角230文字前後です。
しかし、US版のBingでは短くなっていて最大で半角115文字前後です。
半分になっています。
その代わりにスニペットの右端にカーソルを当てると、ページの追加説明が表示されます。
日本版のBingも移行が進んでいるようなので、同じスタイルになるのではないでしょうか。
つい先日Bingが公開したウェブマスター向けのFAQドキュメントによると、Bingのスニペットは次の要素から作られるそうです。
- 検索キーワードを含んだ文の一部
- meta descriptionタグの記述
- titleタグ
- URL
適切なスニペットを生成できるように、以下の手順を推奨しています。
- ページの上部に明確に記述されたコンテンツを配置する。
- 各ページのトピックや目的をはっきりさせる。
- ページごとにユニークなtitleタグを付ける。
- meta descriptionタグを必ず記述する。 ※明記されていませんでしたがこれもページに合った内容でユニークにします。
自分のサイトのページが検索者のクリックしたくなるようなスニペットを表示させているかどうか、主要なキーワードの検索でチェックしてみてください。
そして、必要であればmeta descriptionタグやコンテンツの内容、配置を修正してみてください。
検索順位は上がらなくても、クリック率を上げることができるかもしれませんよ。