[レベル: 中級]
Activity Card(アクティビティ カード)」という名称の新機能を Google は検索に導入する予定です。
Activity Card は、一連の検索行動、Google は “Search Journey”(情報探しの旅)と呼んでいますが、これを支援する機能です。
また、Search Journey をサポートするために「Collections(コレクション)」という機能も併せて Google は導入します。
検索履歴を追跡し、訪問済みのページと過去の検索クエリを検索結果に表示する Activity Card
僕たちが Google で情報を探すときは、異なるクエリで複数回にわたって検索することが珍しくありません。
ときには、何日にもかけてさまざまなクエリでさまざまなサイトを訪問するのもきわめて一般的な検索行動です。
たとえば、新車を購入する場合は車種の性能や金額、評価を入念に比較検討するでしょう。
冬休みの家族旅行を計画する際には、交通手段やホテル、現地での観光名所、おいしいレストランを調べるでしょう。
その前に、どこに行くべきかの情報収集から始まるかもしれません。
たった1回の検索では完結しません。
Activity Card は、こうした一連の検索履歴を追跡し、訪問済みのページと過去の検索クエリを検索結果に表示する機能です。
こちらは、公式ブログの記事が紹介している Activity Card のサンプルです。
キャンプの検索に対する Activity Card で、訪問済みのウェブページと検索に使ったクエリを表示しています。
目的が共通の繋がっている検索履歴、Google 的には “Search Journey”(情報探しの旅) を、Activity Card は検索結果でまとめて提示してくれます。
「あのページどこだっけ?」とか「何のキーワードで検索したか思い出せない」という事態を防ぐことにも Activity Card は役立ちそうです。
なお、次のような操作が Activity Card に対して可能です。
- 履歴からの削除
- 特定の Activity Card の停止
- Activity Card の完全停止
ユーザーの再訪を促すという観点で、Activity Card はリピートアクセスの増加に貢献してくれる可能性があります。
Activity Card は今年後半に一般公開の予定です。
Search Journey を保存できる Collections
Search Journey を支援するために、Collections という機能も Google は提供します。
Collections は、自分が気に入ったウェブサイトや記事、画像を保存しておける「お気に入りに追加」のような機能です。
Google に保存しておくので、同じ Google アカウントでログインしていればどの端末からでも共通の Collections を利用できます。
Activity Card に出てきたウェブページを、いつでも訪問できるように Collections に直接追加することもできます。
また、Collections に追加したコンテンツや検索履歴に基づいて、Collections に追加するといいコンテンツを Google がす勧めてくることもあります。
あなたのサイトのコンテンツがこのサジェストに出てきたら、そのトピックに興味関心を持ったユーザーのトラフィックを増やしてくれるでしょう。
Collections は、今秋の後半に一般公開予定です。
ユーザーが利用すればという条件が付きますが、Activity Card と Collections は新たな検索トラフィックを生み出してくれそうです。