急激な被リンクの増加はスパムとして認識されるのかどうかについて書いたことがあります。
「1日に数千?数万の単位で増やす」という“つわもの”(≒怖いもの知らずw)からのコメントもありました。
そちらの記事では、Yahooが取得したPatent(パテント:特許)を元に解説しましたが、Googleも短期間でのバックリンクの増加についてパテントで触れています。
Information retrieval based on historical data
Consider the example of a document with an inception date of yesterday that is referenced by 10 back links. This document may be scored higher by search engine 125 than a document with an inception date of 10 years ago that is referenced by 100 back links because the rate of link growth for the former is relatively higher than the latter. While a spiky rate of growth in the number of back links may be a factor used by search engine 125 to score documents, it may also signal an attempt to spam search engine 125. Accordingly, in this situation, search engine 125 may actually lower the score of a document(s) to reduce the effect of spamming.
“昨日作成されて、10本のバックリンクで参照されたドキュメントを例にして、考察してみる。このドキュメントは、10年前に作成されて100本のバックリンクで参照されたドキュメントよりも高くスコア付けされうる。なぜなら、前者のリンクの増加率は、後者よりも相対的に高いからだ。突出した割合でのバックリンク数の増加は、サーチエンジンがドキュメントにスコア付けする要因として利用される、一方でそれはサーチエンジンスパムの試みの兆候にもなりえる。したがって、この状況ではサーチエンジンは、スパム行為の効果を減少させるために、ドキュメントのスコアを実際に低減するかもしれない。”
短期間のうちにバックリンクが集まるのは評価の対象にはなるけれども、反対にスパムとして認識される可能性もあるということです。
これは、特に新しいドメインで、コンテンツの乏しいウェブページに当てはまるようです。
確かに取得したばかりでしかも中身のないページに、急激にリンクが集まったら不自然ですよね。
増加の割合をどうやって算出するかの計算は、パテントでは詳しくは触れられていないようです。
これがいちばん気になるところなんですけどね。
急激な被リンク増加が効果的か危険かは、やはり状況によって変わるので、どちらが良いか悪いかはひとくくりにはできません。
ひとつ言えそうなことは、新規に立ち上げたサイトへのリンク一気張りは、たとえ検索結果トップに躍り出たとしてもすぐに下がる可能性が高いということです。
どこぞやの一発芸人のように。(笑)