昨日のBing日本の公開日決定に続いて、今日もBing関連のエントリです。
でも、昨日とは違いマニアックなトピックになります。
Microsoftは、Bingで使える”Advanced Operator”(高度な検索構文)のリストを先日公開しました。
この中からGoogleやYahoo!には存在せず、かつSEOギークが喜びそうなコマンドをピックアップして解説します。
domain: コマンド
domain: は検索範囲の対象となるドメイン名を指定して検索します。
site:と似ていますが、site:が指定したドメイン名から2レベルまでのサブドメイン名までなのに対してdomain:はドメインが含まれていればいくつでも対象になります。
言ってることが分からないかもしれません。
僕もよく分かりません。(爆)
検索すると確かに違いはあるのですが、説明どおりになっていないような気がします。
ですが取り上げたのには理由があって、キーワードを指定せずに単独で使うとサブドメイン名を調べることができます。
たとえば”domain:yahoo.co.jp“で検索するとyahoo.co.jpのサブドメイン名のサイトを列挙します。
Yahoo! Japanは、yahoo.co.jpの下にサブドメイン名を500個以上持っているようです。
もっともBingはYahoo!オークションの検索結果ページやYahoo!メールのセッション切れのエラーページまでインデックスしていましたが。
ipコマンド
ip: は指定したIPアドレスでホストされているサイトを返します。
ip:コマンドは以前にも解説しました。
共有サーバーを利用しているときに、他のサイトに影響を受けてしまいペナルティなどのとばっちりを食うということはまずありえません。
しかし自分のサーバーの同居人を調べてみたらぜんぶアダルトサイトやギャンブルサイトだったというのは気持ちのいいものではありませんね。
サーバー会社にお願いして移動してほしくなります。
あとは負荷のかかるプログラムを動かしているサイトとの同居も遠慮したいですね。
完全なIPアドレスでなく、クラスでの指定も可能です。
“ip:219.94.203” とやれば、219.94.203.0~219.94.203.255までの範囲でホストされているサイトを返します(※219.94.203.0と219.94.203.255は割り当て不可)。
Cクラス分散とかいうのを気にする人にはいいかも、です。
url: コマンド
url: は指定したURLがBingにインデックスされているかどうかを調べます。
これもsite:と似ていますが、url:コマンドは決め打ちです。
ひとつのURLを特定して調べます。
site:はドメインやディレクトリを指定すると配下のURLを返します。
url:はその後に入力したURLだけです。
site:コマンドよりも正確にインデックス状況を調べられそうです。
リンク調査系のコマンドの”link:” / ”linkdomain:” / ”linkfromdomain:” は今回公開されたリストには載っていませんでした。
link:コマンドとlinkfromdomain:コマンドはまだ機能しているようですが、ひょっとしたらなくなることがあるかもしれませんね。
あるいはGoogleのようにサンプリングだけを返して、ウェブマスターツールに登録した自分のサイトのバックリンクしか分からないようにするということも考えられます。
新しいBingには検索ユーザーが利用する便利な機能はもちろんのこと、今日紹介した特殊検索構文のようにウェブマスターとしても便利なツールを提供していってほしいものです。