Search Consoleのレポートにデータが出てこないのはどうして? SCの集計データが処理される仕組み

[レベル: 初〜中級]

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、Search Consoleの集計データがどのようにレポートされるのかについてGoogle+で説明しました。
AMPに対応したのにAccelerated Mobile Pagesレポートに出てこない」、こんな状況の説明になります。

Aggregated reports in Search Console, how do they work? A.k.a. “Why didn’t you find my new AMP pages?”
I’ve seen a few posts here & there about this, so I thought I’d try to make a short post here. The tl;dr is “abrupt changes take time to be visible in Search Console.”

When it comes to the aggregated reports in Search Console, there are two time-elements involved that are good to be aware of:

1) latency from crawling to reporting. It takes a few days (to about a week) for Search Console to display data after it’s been crawled. There are various processes that run over the data, and Search Console tries to reflect the final state — which can take a bit of time to get. This is particularly visible with an abrupt change, such as going from “no AMP pages” to “lots of AMP pages”.

2) Per-URL crawl rates differ. Some URLs are crawled every few minutes, others just every couple months, and many somewhere in between. If you go from “all URLs are broken” to “all URLs are fixed” (which is awesome if you have a way to do that!), it will take some time to drop to “zero errors” in the aggregated reports.

Search Consoleの集計レポートが遅れる2つの理由

Search Consoleの各種レポートはリアルタイムではありません。
登録したサイト内のページをGooglebotがクロールしてからレポートにデータが反映されるまでには時間がかかります(Fetch as Googleやrobots.txtテスターのような検証ツールは別で、その場でチェックする)。

ミューラー氏の説明によれば、Search Consoleの集計レポートが現在の状態から遅れることには、次の2つの理由が主に関わってくるそうです。

クロールからレポートまでの時間差

クロールされた後、Search Consoleがデータを表示するのに2、3日(〜1週間)かかる。データを処理するさまざまなプロセスがあり、Search Consoleは最終的な状態を反映させようとする。その状態を取得するまでには多少時間がかかることがある。
これは特に、急激な変更の際に目にする ―― たとえば、AMPページがまったくない状態からたくさんのAMPページを公開したような場合。

クロール頻度がページ単位で異なる

2〜3秒に1回クロールされるページもあれば、2か月おきにクロールされるページもあるし、その間のページもたくさんある。
「すべてのURLがリンク切れしている」状態から「すべてのURLが修正された」状態に変わったとしたら、集計レポートが「エラーなし」になるまでにはしばらく時間がかかるだろう。

ミューラー氏は、自身が作成したクロール頻度を記録するスプレッドシートを共有しました。
自由にコピーして使ってかまわないとのことです。

モバイルフレンドリーアップデート導入前後には、「モバイルフレンドリーテストツールには合格しているのにモバイルユーザービリティレポートではエラーが出ているのはどうしてか?」という質問が多くありました(今でもときどきある)。

AMPが正式導入されたことで今後は、「AMP対応したのにAMPレポートで認識されない」とか、「エラーレポートに出ていたAMPエラーを修正したのに解消されない」のような質問が増えてきそうです。

Accelerated Mobile Pagesレポート

Search Consoleにある種々のレポートに変更後の状態が反映されるまでには時間がかかることを認識しておきましょう。
反映までにかかる時間には、どんな変更をどのくらいの規模で実行したかやそのページのクロール頻度によって大きな差異が生まれます。