Google検索でAIコンテンツによくある質問とその回答

[レベル: 初級]

Google が公開した、検索における AI 生成コンテンツに対するガイダンスを昨日の記事で紹介しました。
このガイダンスには、AI コンテンツによくある質問とその回答も提供されています。

日本語訳が出るには 1 〜 2 週間程度かかると思われるので、今日の記事では、このよくある質問とその回答を翻訳します。

【UPDATE (2023/02/10)】
この投稿の公開後まもなくして日本語記事が出ました。

AI コンテンツに関する FAQ

AI コンテンツは Google 検索のガイドラインに違反しているか?

AI や自動化の適切な使用は、私たちのガイドラインには違反しません。
つまり、主に検索順位を操作するためのコンテンツ生成に使用されるべきではありません。
これはスパムポリシーに違反します。

なぜ Google 検索はAIコンテンツを禁止しないのか?

自動化は長い間、有用なコンテンツを作成するための発行に使われてきました。
AIは、ワクワクする新しい方法で有用なコンテンツを支援し、生成することができます。

質の低い AI コンテンツが検索結果を占拠するのを Google 検索はどのように防いでいるのか?

質の悪いコンテンツは、Google 検索が取り組むべき新しい課題ではありません。
人間と自動化の両方によって作成された質の低いコンテンツの対処に私たちは何年も前から取り組んできました。
コンテンツの有用性を判断する既存のシステムもあります。
また、オリジナルのニュース情報を高く評価するシステムもあります。
私たちのシステムは、定期的に改善され続けています。

重要なトピックに関して誤った情報を広めたり共通認識と矛盾したりする可能性がある AI コンテンツに Google はどのように対処するつもりか?

こうした問題は、人間が生成したコンテンツと AI が生成したコンテンツの両方に存在します。
コンテンツがどのように生産されていようが、信頼できるソースからの高品質な情報を表示し、重要なトピックに関する確立されたコンセンサスと矛盾するような情報を表示しないように私たちは努めています。
健康や市民、金融のように情報の品質が極めて重要なトピックに関しては、私たちのシステムは信頼性のシグナルをより重要視しています。

検索結果にスパム行為を働くために AI が使われているかどうかを Google 検索はどのように判断しているのか?

どのように作成されたものであれ、スパムコンテンツを特定するのを手助けするパターンやシグナルを特定するために、SpamBrain を含めさまざまなシステムを利用しています。

AI コンテンツは検索で上位表示されるのか?

AI を使ったからと行って特別な順位上昇はありません。
ただのコンテンツです。
有用で、役に立ち、オリジナルで、E-E-A-Tの観点を満たしているならば、検索でうまくいくかもしれません。
そうでなければ、うまくいかないかもしれません。

コンテンツの生成に AI を利用すべきか?

役に立ち、オリジナルのコンテンツを生み出すことに役立つ欠かせない手段だと AI をみなしているなら、検討するのは有用かもしれません。
AIをお金をかけずに検索エンジンの順位を操作する簡単な方法とみなしているら、使うべきではありません。

すべてのコンテンツに著者名を入れるべきか?

読者が合理的に著者名を期待する場合、たとえば「これは誰が書いたのだろう」と思うかもしれないコンテンツに対しては、正確な著者名を表記することを検討すべきです。

注意点として、Google ニュースに掲載される発行者は、著者名と著者の情報を使用しなければなりません。
詳しくは、Google ニュース ポリシーのページをご覧ください。

AI や自動化をコンテンツ内で開示すべきか?

「これはどうやって作られたのだろう」と誰かが思うようなコンテンツには AI や自動化の開示は役立ちます。
合理的に予想される場合には、これらを追加することを検討してください。

コンテンツの著者として AI を列挙することはできるか?

AI がコンテンツ作成プロセスの一部である場合、それを読者に明らかにするという私たちの推奨に従うには、AI に著者名を与えることはおそらく最適な方法ではないでしょう。

以上です。

最後の 2 つが、個人的には特に注意をひきました。

  • AI が書いた記事であることを開示すべき
  • AI を個別のコンテンツ著者としてみなすべきではない

記事作成に AI が関わっていることを読者に明らかすることを推奨しつつも、人間と同等の 1 人のライターとして AI を扱うのは好ましくないとしています。
現状では、あくまでもサポート役として利用するべきということでしょう。