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2025 年 1 月 23 日付で更新された Google 検索品質ガイドラインには、AI 生成コンテンツに関する評価基準が初めて示されました。
この記事では、その評価基準の主要点をまとめます。
大量生成コンテンツの乱用と低品質な AI コンテンツ
- AI を使ってほとんど労力をかけず、独自性や付加価値のない形で大量に生成したコンテンツは問題視される
- 人間の監修なしに AI コンテンツを大量生成するウェブサイトは最低品質として分類される
- ランキングの操作やキーワードの詰め込みを目的とした AI コンテンツはスパムと見なされる
- 既存のコンテンツを AI で言い換えたり翻訳したりして若干修正しただけのものは低品質と判断される
AI コンテンツとコンテンツ制作における労力
- 生成 AI を使用したコンテンツが自動的に低品質と見なされるわけではないが、その評価には労力、独自性、付加価値が重要な要素となる
- 独創性、専門性、努力が認められる AI 生成コンテンツ(例:AI 支援によるオリジナルアート作品など)は高品質として評価される可能性がある
- 反対に、人の関与がなく既存コンテンツの模倣にとどまる AI コンテンツは低品質または最低品質として評価される
AI 生成コンテンツと欺瞞的な手法
- AI による架空の著者プロフィールや偽の資格情報を用いてコンテンツの信頼性を偽装する行為は欺瞞的と見なされ、最低品質として評価される
- AI 生成の誤情報や奇妙な事実誤認(例:AI 特有の誤り)を含むページは信頼性に欠けると判断される
AI による言い換え・埋め込みコンテンツ
- AI を用いた言い換えや要約が、人間の十分な関与なしに行われた場合、それは低品質またはコピーコンテンツと見なされる
- 既存の情報を単に言い換えただけの AI 生成の要約は、新たな洞察や専門的な修正が加えられていない場合、低価値として評価される
重要ポイント
重要なポイントをまとめます。
- 「AI 生成コンテンツ=低品質」とは限らないが、人の労力、独自性、付加価値が重要
- 無編集・大量生成の AI コンテンツはスパム扱いとなる
- AI による誤情報、偽プロフィール、低品質な言い換えは最低評価を受ける
- 適切に編集・監修された AI 支援コンテンツは、品質・専門性・正確性の基準を満たせば高評価を得ることが可能
ガイドラインでは、手法ではなく品質を重視しています。
AI の活用は可能ですが、低労力・未編集の AI コンテンツは低品質評価を受けることを明確に示しています。
AI を利用してコンテンツを作ること自体には問題はなく、人間の編集をへて有益なものであれば評価するというのは、これまでの Google の説明と一致しています。
[H/T] Adomas Šulcas