[レベル: 中級]
コンテンツの内容に応じて検索結果を AI が整理する機能を Google は導入しました。
まず、米 Google のモバイル検索でレシピ関連のクエリで開始です。
レシピコンテンツの検索結果を AI が整理
こちらは、[vegetarian appetizer ideas](ベジタリアン向け前菜のアイディア)のモバイル検索結果です。
「Organized with AI」というラベルが付いています。
こちらは、[halloween recipes](ハロウィーンのレシピ)のモバイル検索結果です。
同じように、「Organized with AI」というラベルが付いています。
こちらは、[easy japanese recipes](簡単な日本食のレシピ)のモバイル検索結果の全体です。
Organized with AI により、次のカテゴリーでコンテンツが分類されています。
- Top recipes(人気レシピ)
- Top recipe guides(人気レシピガイド)
- Explore by ingredient(食材から探す)
- Discussions and forums(掲示板、フォーラム)
- Videos(動画)
- Images(画像)
- Short videos(ショート動画)
分類の順番はクエリによって異なりますが、基本的には、これらのカテゴリーでコンテンツがまとめられています。
AI による新たな検索結果の改良
単純に、関連性に基づいてランク付けする従来の検索結果ではなく、検索結果全体をカテゴリーで分類するというのは新しい試みです。
しかも、AI を用いています。
検索結果を AI でカテゴライズするというコンセプトは、Microsoft Bing が 7 月に試験導入した AI 生成検索と共通しているように思えます。
📝すずきメモ:Bing の生成検索は適用するクエリの範囲を先日拡大した。機会をあらためて紹介する予定
AI Overview は、AI が回答する検索機能です。
一方、この記事で紹介した Organized with AI は、AI による検索結果のカテゴリー分類です。
検索結果での AI の新しい使い道です。
AIO とは違って、検索トラフィックを奪われる心配がないのがいいですね。
各カテゴリーの中での上位を獲得すれば、むしろトラフィックを増やすチャンスになるかもしれません。
対象クエリの拡大と、日本での導入を期待しましょう。