[対象: 全員]
先週土曜日(2014年9月20日)に、CSS Nite LP36「ビジネスに活用できる2014年SEOトレンド」が神田ベルサールで開催されました。
セッションの1つに、日本のGoogleサーチクオリティチームの社員たちとのライブQ&Aがありました。
受け答えの大半は僕のブログ読者ならすでに知っていることばかりだったのですが、個人的にインパクトが大きかった2つを紹介します。
「ライブ ウェブマスター ハングアウト」に参加したGoogleの4人。左から、長山さん、マリヤさん、田中さん、金谷さん(マリヤさんは、スイスのサーチクオリティチームの方で特別ゲストとして出演。日本語がすごく上手)
セキュリティは大事です
モデレータの安田さんが次のように質問します。
HTTPSをランキング要因になぜ組み込んだのか? その意図は?
長山さんは次のように返します。
セキュリティ対策は大事です!
ま、これはそう答えるだろうなという回答ですが、驚いたのは「もし自分がウェブサイトを運営しているとしたらHTTPSへ移行するかどうか、どのくらい優先度が高いか」という続きの質問に対する回答です。
実際には、自分のサイトを今は維持できていないとしつつも、「次にやるとしたらHTTPSへの移行」だと長山さんも金谷さんも田中さんも断言していました。
HTTPSイチオシ度がひしひしと伝わってきました。
会場にいたらきっと感じられたはずです。
今のところランキング要因としてのHTTPSは非常に微々たるものです。
URL変更の影響で若干・短期的とはいえ、むしろ順位が下がることすらありえます。
でも「これから何かあるんじゃね?」と勘ぐりたくなるような、HTTPSをかなり重要視した3人のはっきりとしたもの言いでした。
「SEOのためにHTTPSを導入するという考え方は不適切だ」とわかっていても、僕たちには気になりますよね。
著者の権威性は引き続き追求
コンテンツ著者の名前や写真を検索結果に表示する著者情報プログラムをGoogleは完全に終了しました。
この件に関して次のように安田さんが質問します。
オーサーシップ (Authorsihp)、つまり誰が書いたかを重視することは今度どうなるのか?
長山さんの回答は次のとおりです。
著者情報のプロダクト(名前や写真の表示、コードの利用)はなくしたが、「誰がそのコンテンツを書いているか」「そのことがユーザーにとって良いものかどうか」は引き続き見ていく。
Google+のプロフィールとrel=”author”の記述を利用しない何らかの手段で、誰がそのコンテンツを書いたのか、言い換えると「著者の権威性」を評価する取り組みは今後も続けていくとのことです。
著者情報プログラムは廃止されましたが、サイトだけではなく、個人としてのオーソリティを高める努力をこれからも続けていきましょう。
P.S.
CSS NiteのSEO版は今年で3回目でした。
去年に引き続いて僕はスピーカーとして公演させていただきました。
とはいえ、1参加者として非常に多くのことを学びました。
参加されなかった方は、スライドやビデオをフォローアップで購入できますよ(主催者の回し者ではないです、念のため)。