[レベル: 中級]
日本の Google 検索でも AMP キャッシュのアクセスを正常に取得できるようになりました。
Google AMP Client ID API を設定すると、Google アナリティクスで、AMP と非 AMP をまたいだでアクセスしたユーザーを同一視可能でした。
ところが導入時点では、google.com の AMP ビューアで表示された AMP ページだけがサポート対象で、google.co.jp を含む他の国のトップレベル ドメインの Google 検索は対象になっていませんでした。
しかし、google.com 以外のドメインの Google 検索でもついに機能するようになっています。
ヘルプから注釈が消滅
Google からの正式なアナウンスは今のところないようです。
しかしながら、google.com 以外では機能しないという注釈が英語版のヘルプ記事から現在は消えています。
次のような注釈が以前はありました。
今はありません。
At this time, the API supports connecting back to AMP pages that were viewed via a google.com viewer. Support for other Google country-code top-level domain variants such as google.de, is coming soon.
日本語版のヘルプ記事には(この記事を書いている時点では)まだ残っています。
現時点では、google.com のビューアで表示された AMP ページには再接続することが可能です。google.de など、他の国のトップレベル ドメインにも近々に対応する予定です。
日本語版のヘルプ記事には依然として掲載されているとはいえ、更新されていないだけだと思われます。
google.co.jp でも機能することを確認
注釈が削除されたことは、Google の Yusuke Utsunomiya 氏がいち早く共有してくれました。
公式アナウンス後ほど探しますが、英語版ヘルプが何だか変わってますね.. 皆さん、何を言ってるかわかります?これから僕は本当かテストしてみます😜 #amphtml 🔗Set up Google AMP Client ID API https://t.co/Oxjdlu0vQ2
— Yusuke Utsunomiya (@uskay) 2017年10月28日
そして google.co.jp でも AMP Client ID API が機能することを検証してくれました。
ITP適用前の環境ですが、こんな感じ。iOSでもcid引き継がれてますし、ClientID APIのドメインが.co.jpに向いてます。うーん、ステキ、ステキ!!ITP適用してのテストも今度やってみますが、皆さんも是非やってみて下さい!!#AMPHTML pic.twitter.com/8QvnxfwHeI
— Yusuke Utsunomiya (@uskay) 2017年10月28日
(改めて)キャッシュクリア後のテスト結果としては、iOSでもAMP Viewer –> Non AMPでGAのCIDが繋がります!!Yahhhhhh⚡⚡⚡これは大きい!!皆さんも是非試して頂いて、何か問題アレば教えてください!!#ITP環境での動きはこれから確認します pic.twitter.com/drG9La22DX
— Yusuke Utsunomiya (@uskay) 2017年10月28日
日本の Google 検索でも AMP Client ID API がきちんと機能するようです。:)
AMP の正確な解析がようやく日本でも実現しました。
もっとも、Google 検索での AMP ビューアのキャッシュ閲覧だけが範囲で、AMP キャッシュを利用するほかのアプリでは未対応のはずです。
それでも、検索からのトラフィックを正常に分析できるのは、AMP の成果を計測するうえで非常に助かります。
AMP Client ID API をまだ設定していなければ、さっそく設定しましょう。
設定方法はヘルプを参照してください。
【UPDATE】
展開している最中とのことです。
AMP チームのマルテさんが Twitter で教えてくれました。
It is in the process of rolling out. Did your Google Analytics metrics improve? (E.g. lower bounce rate on AMP, lower total unique visitors)
— Malte Ubl (@cramforce) 2017年11月2日
Client ID API をすでに実装していた人は、直帰率の改善(低下)やユニークユーザーの減少などの変化が起きていないかチェックしてみてください。