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Googleは、来年初めにAMPをGoogle検索に導入する予定であることをアナウンスしました。
また、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏のSMX Milanでのセッションからは、かなり積極的にAMPをGoogleは推進しようとしている気配が伺えました。
モバイル検索のランキング要因にAMPが組み込まれる可能性もあるのでしょうか?
GoogleはAMPを積極的に推進
AMPは、Accelerated Mobile Pagesの略称で、モバイル向けページの高速化を目的にGoogleやTwitterが中心となって勧めているプロジェクトです。
AMPの概要はこちらの記事を参照してください。
AMPの発表以来、このプロジェクトに賛同するデベロッパーやパブリッシャーは確実に増加しています。
Googleによると現在、合計で1,600のメディアを代表とする70社以上のパブリッシャーとパートナーシップを結んでいるそうです。
先日参加したSMX Milanのモバイルセッションでは、ミューラー氏は特に力を入れてAMPを紹介していました。
一方SMX Milanのすぐ前に米テキサスで開催されたState of Search Conference Live(僕は参加していません)では、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏が、来年はAMPを積極的に推し進めていくつもりだと発言したようです。
Google is pushing AMP aggressively next year. https://t.co/CbrxefLS4M and https://t.co/Egv4DtCNn3 for more info, @methode #StateofSearch
— Jennifer Slegg (@jenstar) 2015, 11月 16
解析ツール、広告システムとも連携
基本的に、JavaScriptの利用はAMPでは許されていません。
HTMLの配信だけが可能です。
徹底的な高速化を追求するためです。
しかしAMPを採用するであろうパブリッシャーにとって、多くの場合JSを利用する広告配信システムやアクセス解析ツールが使えないことは大問題です。
ですがこの懸念は払拭できそうです。
AOLやOpenX、DoubleClickといったメジャーな広告配信サービスや、Adobe AnalyticsやNielsen, ClickTaleといったアクセス解析ツールとも連携し、こうしたサービスやツールが使えるようにAMPプロジェクトは取り組んでいます。
Googleが提供するAdSenseとGoogleアナリティクスももちろん含まれています。
GoogleやTwitterだけではなく、CDNやCMS、解析、広告、パブリッシャー、プラットホーム、デベロッパーなどモバイルウェブにかかわるすべての人々がAMPプロジェクトに関わっていることにも、SMX Milanでミューラー氏は触れていました。
こうして、完成形にはまだ至っていないものの、準備が整い試験的であっても誰もが利用できるサービスとして来年初めにAMPを一般公開することをGoogleは決定したのです。
AMPがモバイル検索のランキング要因になる日も近い?
これだけAMPをGoogleがプッシュしていると、疑いたくなるのは、モバイル検索のランキング要因にAMPが組み込まれるのではないかということです。
安心してください。
今のところはそういった計画はないようです。
熱を入れてAMPについてミューラー氏が語っていることがひしひしと伝わってきたので、セッション終了後にAMPをランキングにするつもりか? と質問してきました。
今のところは考えていない。
これが回答でした。
また次のようなことも付け足しました。
もしAMPを特別扱いするとしても、通常の検索とは別にするだろう。たとえば、AMPに対応した記事をカルーセルで出すといったふうに。
AMPをランキング要因する計画が現状ではないことについては、Google+でもコメントを残しています。
I’m not aware of any plans for a boost, but they’re mobile-friendly by design. There’ll definitely be more information when we’re closer.
(AMPによる)ランキング上昇の計画があるとは聞いていない。しかし意図してAMPはモバイフレンドリーになっている。公開の近くになったらもっと多くの情報が必ずあるだろう。
だれもが簡単にAMPが実装できる状況になればそうなることがあるのかもしれませんが、近い将来にAMPがランキング要因になることはなさそうです。
とはいっても、ウェブの高速化、特にモバイルウェブの高速化をユーザーが求めているのは疑いようのない事実です。
あなただって速い方がいいですよね?
リソース(と度胸?)があるなら、公開と同時にAMPを実装してみるのもいいのではないでしょうか。