AMPのバリデーションや構造化データ、キャッシュなどを一括でチェックできるツール――AMPBench

[レベル: 上級]

AMP化したモバイル検索の導入が日本でも迫っています。
AMP対応を進めているサイト管理者も多いのではないでしょうか。

AMP対応する際に役立つツールとして、AMPページの有効性を検証するための「AMP テスト ツール」をGoogleは先週公開しました。
この記事では、公式ツールではない、AMPページのさまざまな情報をチェックできるサードパーティ製のツール、「AMPBench(アンプベンチ)」を紹介します。

さらに多くの情報をチェックするAMPBench

AMPBenchは、公式のAMPテストツールよりもさらにずっと多くの情報をチェックしてくれます。

  • AMP HTMLの有効性
  • amphtmlリンクタグおよびcanonicalの有無
  • Googlebotがクロール可能か
  • AMP CDNにキャッシュされているか
  • 構造化データが設定されいてるか
  • etc.

AMPBenchでの検証結果

リストに挙げたのは一部です。

僕が特に気に入っているのは、AMP CDNキャッシュのチェックです。
キャッシュURLも生成してくれるので実際に確認することもできます。

便利なのは、通常ページのURLを入力したとしても、対応するAMPページのURLに置き換えて検証してくれる点です(amphtmlリンクタグで探してくれるのでしょうね)。

公式のAMPテストツールは、PC向けページ/モバイル向けページのURLを打ち込むと、AMPページのURLに置き換えることはせずにそのままチェックが走ります。
AMPページではないので、当然エラーだらけの結果が返ってきます(余談ですが、ベータ版のときは置き換えてくれていました。正式版で仕様が変わったようです)。

検証結果ページの下方には、ウェブ版のAMPバリデーションチェックツールの結果と構造化データテストツールの結果が差し込ます。

AMPBenchでの検証結果

公式ツールによる検証結果も同時に見ることができるのは親切ですね。

UIに改善の余地あリかなとも感じる玄人好みのツールにも見えますが、AMP対応に取り組んでいるなら公式のAMPテストツールとあわせてAMPBenchも使ってみるといいのではないでしょうか。