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App Indexing APIがまもなく、モバイル検索のランキング要因になります。
米ニューヨークで開催されているSMX East 2015でGoogleのMariya Moeva(マリヤ・モエヴァ)氏が発表したと、Search Engine Landが報じています。
App Indexingはすでにランキング要因になっています(現在は(すべてのユーザーが対象)。
これ加えて、App Indexing APIの実装もランキング要因に組み込まれるということになります。
App Indexing API とは
App Indexing APIは、App Indexingが持つ機能の1つです。
App Indexing APIを利用すると、オートコンプリートやNow on Tapの機能を利用できるようになります。
下はオートコンプリートの例です。
クックパッドアプリで「茄子入り納豆とろろそば」のレシピコンテンツを閲覧したことがあるとします。
その後、同じ料理のレシピを探そうと思い検索で「茄子入り……」と入力すると、オートコンプリート機能が働いてクエリをすべて入力する前にクックパッドアプリ内の「茄子入り納豆とろろそば」のコンテンツがサジェストされます(以前はアイコン付きでもっと目立っていたのだけれど今は控えめになってる)。
それをタップすれば、クックパッドアプリが立ち上がり「茄子入り納豆とろろそば」のコンテンツを検索画面からダイレクトに開けます。
アプリの再エンゲージメント促進に役立つのがApp Indexing APIの実装によって得られるメリットの1つです。
新しいApp Indexing API
App Indexing APIの仕様が更新されました。
新しいApp Indexing APIを実装していることが、モバイル検索でのランキングの評価要因として組み込まれることになったのです。
アプリ利用の開始時間と終了時間やどのコンテンツを利用したかなどのデータを新しいApp Indexing APIによってGoogleは入手できるようになったそうです。
最新のApp Indexing APIの詳細は開発者向けの公式ドキュメントを参照してください。
なおモエヴァ氏の発表は速報だったようで、今回のニュースに関しては近いうちにGoogleから公式発表があると思われます。
アクションを起こすことはまだ控えておいて大丈夫でしょう。
また、モエヴァ氏はApp Indexingに関連して次の2つも発表しました。
- iOS 9に対応したApp Indexing
- Search Consoleの検索アナリティクスでのApp Indexingのレポート改善
iOS 9対応のApp Indexingは開発者向け公式ドキュメントが出ています。
検索アナリティクスの改善は公式発表があるはずなので、内容は省きます。
知りたい方はSearch Engine Landの記事を参照してください(ただしこちらも概要のみ)。
GoogleのApp Indexingオシが続いていますね。
予想どおりといえば予想どおりでしょうか。
「App Indexingって名前は知ってるけど、詳しくは知らない」という人がもしいたら、僕が作ったApp Indexing解説のスライドが手助けになるはずです。