iOS 9のSafariでApp Indexingの提供が始まる

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iOS 9のSafariでApp Indexingの提供が始まっています。
iOS 9では、GoogleアプリとChromeに加えてSafariでも10月終わり頃からApp Indexingを利用できるようにするとGoogleは予定していました。

App Indexing オフィスアワー

App Indexingにトピックを絞ったオフィスアワーが先日開催されました。
このなかで、GoogleのMariya Moeve(マリヤ・モエヴァ)さんが、SafariでのApp Indexingが始まっていることを認めています。

ただし、Android版のApp Indexingとは異なり、iOS版では、端末にインストールしてあるアプリだけに適用されます。
Androidでは、インストールしていないアプリであってもApp Indexingが適用されます(インストールしていないアプリのApp Indexingでは、まずGoogle Playに誘導され、そこでインストールした後に、インストールしたばかりのアプリで該当のコンテンツをそのままディープリンクによって開ける)。

したがって、Android端末に比べるとiOS端末ではApp Indexingの検索結果を見る機会が今のところはずいぶん少なくなりそうです。

なお僕はiOS 9が入ったiPadを持っているのですが、App Indexingであることを確信できるような検索結果を確認できませんでした。
Safariの検索結果からTwitterアプリで、そのアカウントのホームページを直接開くことはできましたが、個々のツイートをディープリンクでは開けませんでした。
タブレットでもApp Indexingは適用されると認識しています。
iPhoneではどうでしょうか?
iPhoneユーザーの方にSafariのApp Indexing状況を僕の代わりに確かめてもらえると嬉しいです。

App Indexingによる順位アップあり

Android版のApp Indexingと同様に、iOS版のApp Indexingもランキング要因に組み込まれています。
そのアプリをインストールしている状態で、アプリコンテンツのディープリンクがApp Indexingによって検索結果に出てくるときは、順位が上昇することがあります。

App Indexingの実装をアプリ開発者が検討する1つの理由にもなります。

一方、Android版のApp IndexingはApp Indexing APIもランキング要因として利用されます(まもなく導入ということで、導入されたという正式な発表はないはずだけれど、マリヤさんの話ではもう導入されているように思える)。
しかし、iOS版のApp IndexingはApp Indexing APIをランキング要因にはしていないとのことです。
なぜならApp Indexing APIをそもそも使っていないからです。

見せ方も違うような感じなので、Android版のApp IndexingとiOS版のApp Indexingがすべてにおいて同じというわけではなさそうです。

Googleがインデックスしたアプリコンテンツは1,000億、モバイル検索の40%がApp Indexingを表示」なんていう数字を最近紹介しました。
始まったばかりのiOSのApp Indexingがこんなふうに普及するにはまだ時間がかかるのではないでしょうか。

そうはいえ、どんなふうに普及していくかを注意深く観察してくつもりです。
あなたがiOSアプリを提供しているまたは提供予定なら、状況を定期的に監視し乗り遅れないように準備だけはしておくといいかもしれませんね。