[対象: 上級]
App Indexingを実装すると、アプリのコンテンツをインデックスさせGoogleのモバイル検索結果に表示させることができます。
そして、そのアプリのコンテンツを検索結果からアプリで直接開くことができます。
このApp Indexingによってディープリンク(アプリのコンテンツ)を検索結果に表示させたり、ウェブマスターツールでディープリンクの状況を確認したりするには、そのアプリに対応するウェブサイトが必要になります。
言い換えれば、対応するウェブページがないアプリコンテンツのディープリンクを検索結果で表示させることはできません。
対応するウェブページがあることがApp Indexingの条件
対応するウェブページがなくても、App Indexingによってディープリンクをモバイル検索結果に表示させることはできるのか?
Google+に投稿されたこの質問に対して、GoogleのMariya Moeva(マリヤ・モエヴァ)氏が次のように説明しました(ちなみにマリヤさんは、来日していたときに開催されていたCSS Nite LP36で僕たちの質問にも答えてくれましたね)。
1. どんなアプリをインデックスするか
アプリとウェブページが対応している対(つい)だけを現状ではインデックスする。したがって、対応するウェブページがないアプリはインデックスしない。
2. どのアプリに対して、ウェブマスターツールで今は情報をレポートするか
次の両方に該当するアプリに対してだけ:
- 対応するサイトがある
- 3種類あるうちのいずれかの方法でApp Indexingを実装している
【鈴木補足】
ここでの3種類の方法とは以下のとおり。
- ページのheadセクションでrel=”alternate”を設定する
- サイトマップでrel=”alternate”を設定する
- schema.org/ViewActionを設定する
詳細は開発者ガイドを参照
3. なぜアプリ開発者にウェブマスターツールへのアクセス権を与えるべきなのか
検索結果におけるアプリディープリンクのクリック数と表示回数の週間レポートを開発者が確認できるから(アプリが2の条件を満たしている必要がある)。またアプリのコンテンツをインデックスするときに遭遇したエラーをレポートするから。
App Indexingはものすごい勢いで普及しているようです。
ユーザーがログインしている場合、Android での Google 検索結果のうち、15% が App Indexing によるアプリ ディープ リンクを表示しています。前四半期だけで、アプリ ディープ リンクのクリック数が 10 倍に急増しました。
Googleはこのように言っています。
始まったばかりの2015年の終わりには、App Indexingの実装が当たり前になっているかもしれませね。
ウェブページとアプリで同等のコンテンツを提供しているのならApp Indexingはぜひ実装したい仕組みです。
モバイル検索ユーザーのユーザーエクスペリエンスを高めることにも繋がります。