ブログコメントからのリンクはどれもスパムになるのか? たとえnofollowが付いていても?

[対象: 初級]

ブログに書き込んだコメントからのリンクはリンクプログラムに相当するスパムとみなされ、ガイドライン違反になってしまうのでしょうか?

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が説明しています。

ブログのコメントからのリンクはガイドライン違反か?

以下が質問です。

Googleのウェブマスター向けガイドラインはフォーラムの署名に含まれる作為的なリンクを禁止していますが、コメントからのリンクはどうなりますか?
コメントによるリンク構築もガイドライン違反になりますか?
関連するトピックできちんとした意味があるものだったらどうでしょうか?

以下が回答です。

僕は、関連するサイトで関連するトピックであればいつもコメントを残す。
もし誰かが怪しげなSEOの記事を書いて、それは間違っていると思ったら「それは正しくない」とか「公式見解では……」とかそういったコメントを残すだろう。

ただし自分の名前でコメントするし、Googleのウェブマスター向け公式ブログではなく自分のブログにリンクする。個人の立場で発言するからだ。

たくさんの人が普段からそうやっているから、まったく問題ない。

気を付けないといけないことがあって、それは誰が書いたかわかるように本当の名前でコメントを残すことだ。「安上がりの勉強法」とか「偽造免許証」とか、ビジネスで使っている名前が何であれ、見た人がゾッとするような名前は良くない。

もう1つ言っておくことがあるとすると、リンク獲得の方法の大部分がウェブのあちこちにコメントを残すことだった場合だ。リンクの大部分がコメントからのリンクで構成されていて現実の人間がだれもリンクしていなかったとしたら、ある時点でリンクプログラムとして判断することはありうる。

非常に高い数値でだましたり操作したりしようとするリンクプログラムは何であれ、ランキングを乱そうとしているとみなしたリンクに対して対処する権利を僕たちは持っている。

リンクを集めるために今日はどこにコメントしようかと毎日やっているのではなく、普通に自然なコメントを書いているのであればまったく問題ない。

普通にやっていればなんにも心配いらないということですね。

きちんと自分の名前でコメントして、リンクするなら自分が運用しているサイトにリンクします。
「格安航空券」や「クレジットカード審査」なんていう名前では投稿しません。

コメントの内容はもちろんコメントを残す記事やサイトに関係したものです。
「ポールスミス 財布,ポールスミス 長財布,ポールスミス アウトレット…」こういうのはもってのほかだし、「参考になりました」「感動しました」こういうのもダメです。

繰り返しますが、コメントするなら普通にコメントすればいいのです。
コメントでリンクを集めようとしているその時点でアウトです。

今になってGoogleがコメントからのリンクをスパム扱いしたわけでもなんでもありません。
ランキングを不正に操作しようとする試みは最初からスパムです。

コメントからのリンクにはnofollowが付いているのにスパム?

ここで、疑問がわいた人も多いはずです。

ブログのコメントのリンクにはほとんどの場合、nofollow属性が付きます。
たとえnofollowが付いていても問題視されるのでしょうか?

状況によっては、Googleに対処されることがあるようです。

こちらは2ヶ月前に公開されたMatt Cutts氏の動画です。
nofollowリンクはサイトのランキングに悪影響を及ぼすことがあるか? という質問に回答しています。

このビデオのなかで、Matt Cutts氏は次のように発言しています。

極端な例として、世界中のすべてのブログにコメントを残して、みんながそのことを知っていて、みんなが迷惑して、みんながスパムレポートを送ったとしたら、たとえnofollowリンクであっても手動で対策するかもしれない。

かなり昔ににTechCrunchでそういった出来事があったのを覚えている。どうでもいいコメントをいつも残しているやつがいて、コメントから自分のサイトに読者を誘導しようとしていることが明白だった。

もしnofollowがリンクに付いたとしても、そんなふうに人をだますことを広範囲にわたってやっているとみなしたら、対処する権利を僕たちは持っている。

通常は、nofollowが付いていればリンクとしての評価対象から外れるし、nofollowリンクがサイトの評価に悪い影響を及ぼすことはありません。

しかし、大規模な乱用が見られれば、nofollowリンクであったとしてもそれ相応の対処がなされることがあるようです。

とはいえこちらも今になってGoogleのポリシーが変わったということではありませんね。
ユーザーをだましたり検索結果を歪めようとする行為は、いつであれ何であれ適切に対処するというGoogleのスタンスにブレはありません。