ブラウザによって検索結果が違うことはあるのか?

”Googleはすべての種類のブラウザでまったく同じ検索結果を返すのか? たとえば、IE6、IE7、FF2、FF3、Opera、Chromeなどで同じ結果なのか?”

こんな質問にGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が回答しました。

“普通は同じだ。でもどんな状況でも同じとは限らない。

ひとつの例はパーソナライズ検索。ログインしているときとログインしていないときで変わることがある。片方のブラウザでログインしていて、もう片方のブラウザでログインしていなければ違ってくるかもしれない。

もう1つの例はブラウザがサポートする機能。Firefoxは高速表示できるAJAXによる検索結果表示をサポートしているけど、Internet Explorerは今のところサポートしていなくて従来の検索結果表示のままだ。通常は検索結果が違うことはないはずだけど理論的にはありえる。

最後は「バケットテスト(Bucket Test)」だ。「バケットテスト」というのはGoogleが少数のユーザーに対して絶えず行っているテストのことで、これはCookieで管理している。ブラウザごとにCookieが違う、特にログインしていないときはね。Googleが新しい検索結果ページをテストしているときにCookieで判断されてバケットテストの対象になっているかもしれない。そんなときは新しい検索結果ページに出会うかもしれない。

どのブラウザを使っているか、ログインしているかいないか、どんなCookieを保持しているか、そういういろんな要因によって変わってくる。検索結果が微妙に違うテストに該当しているかもしれない。そのテストにはアルゴリズムのテストも含まれている。

Firefoxで検索していてもIntenet Explorerで検索していても僕のお気に入りのChromeで検索していても、ほとんどの場合は同じだ。でも、ブラウザごとで検索結果が違ってくるというのはありうることだね。”

パーソナライズ検索はGoogleアカウントログインしているかログインしていないかに影響を受けますが、今はログイン状態に関係なくパーソナライズ検索検索が適用されるようになっていますね。
これも誰のアクセスなのかをCookieで判断しています。

バケットテストは気づかないかもしれませんが、あなたも被験者になっていることがあるかもしれません。
僕はAjax検索バケットテスト対象者に当たったことがあります。
5月初めに新しくなったGoogleの検索結果ページは、1ヶ月前からGoogle Chromeでのみ体験できていました。
(そういえば新しいUIはリニューアル直後は非難の嵐でしたが、最近は不平を聞きませんね。みんな慣れてきたのでしょうか)

ブラウザで大きく検索結果が異なるということはなさそうですが、少なくとも違うことがありえるということは覚えておきましょう。

「ありえる」というより実際にありますね。
僕は気づいたことがあるし、気づいたことがある人も多いんじゃないでしょうか?

あなたの検索結果がブラウザごとで変わってくることがあるように、あなたのサイトが対象にしているユーザーはもとより、ランキングチェックツール(GoogleアカウントにログインしないしCookieも持たない)も、あなたの見ている検索順位と違った結果を見ていることが確実にあります。