[レベル: 上級]
.jp
ドメインで、日本語以外の言語のサイトを運用しても、現在は特に不利になることはありません。
ccTLD の影響力は現在はごくわずか
日本の .jp
や英国の .uk
、韓国の .kr
など、各国に割り当てられている国別コード トップレベル ドメイン名 (ccTLD) で運用されているサイトは、その国に住んでいるユーザーを主要なターゲットにしていると検索エンジンは認識します。
📝すずき注:一部の ccTLD(.tv
、.me
など)を gTLD として Google はみなす
しかしながら、現在は、ccTLD を考慮する度合いは下がっているとのことです。
WOVN さん主催の多言語 SEO セミナーで講演した際に、受講者から「co.jp ドメインで多言語展開するのは SEO 観点で好ましくないのですか?」と質問されました。
このときの僕の認識では好ましくないだったのですが、確信が持てなかったため検索チームの人に問い合わせたところ次のような回答が返ってきました。
(
.jp
ドメインで多言語サイトを運用することに)特にデメリットは思い浮かびません。以前は ccTLD が他のすべての国際化シグナルよりも強力でしたが、現在ではそれらのシグナルの考慮度は下がっています。 ccTLD は、人々が ccTLD の国に関連するコンテンツを見つける際のわずかな後押しとなりますが、それだけです。ご指摘の例のように、URL が別の場所をターゲットにしている場合 (言語設定などで示される場合) は、ccTLD の影響は他のシグナルによって簡単に上書きされます。このようなケースにおいて、
hreflang
がどの程度効果があるのかはわかりませんが、間違いなく有益なものと言えます。
ccTLD をまったく考慮しなくなったわけではありませんが、そのページで使われている言語や hreflang
の設定の方が今は優先されるようになっているとのことです。
ということで、.jp
ドメインで多言語展開しても、Google の SEO に関しては現在は目立つ不利益はありません。
ただし、日本語以外のサイトが .jp
ドメインで公開されていることに違和感を覚えるユーザーがいる可能性があることには注意した方がいいかもしれません。