Google JapanがPay Per Postによるリンク購入でペナルティを受けたのは記憶に新しいところです。
GoogleのMatt Cutts氏は、ビデオでもGoogleは検索結果を操作することが目的の有料リンクを認めないことを伝えています。
よほどリンク売買を敵視しているのか、ブログで再びPay Per Postの禁止を訴えました。
記事中で、Web Strategy by Jeremiah Owyangブログに残したコメントを引用しています。
Clear disclosure of sponsorship is critical, and that includes disclosure for search engines. If link in a paid post would affect search engines, that link should not pass PageRank (e.g. by using the nofollow attribute). Google ? and other search engines ? do take action which can include demoting sites that sell links that pass PageRank, for example.
“スポンサーシップの明確な開示は非常に重要なことだ、それはサーチエンジンに対する開示も含んでいる。もし有料ポストのリンクがサーチエンジンに影響を与えるとしたら、そのリンクはPageRankを渡すべきではない(すなわち、nofollow属性を使うということ)。Googleや、その他のサーチエンジンは、PageRankを渡すリンクを売っているサイトの順位を下げるといったようなアクションを実際に起こす。”
PRであることを伝えずにお金をもらって書いた推薦文として、「癌(がん)」や「放射線治療」のように人の生命にかかわるPay Per Postを実例に挙げています。
たしかに、身内が生死にかかわる病気で苦しんでいて、わらにもすがる思いで情報を集めているときに、広告とは知らずに信じてしまったり、お金の力によって集めたリンクで上位に出てきたサイトを、上位だからといって無条件で信頼してしまうのは怖い気がします。
もちろん、実際に価値のあるサービスや商品なら問題ないのですが、必ずしもそうとは限りません。
人の生命にかかわらないとしても、こういう例を挙げられると、非開示での広告は道徳的にどうかなと思ってしまいます。
また、Matt Cutts氏は次のようにも述べています。
Google found multiple bloggers that violated our quality guidelines and we took corresponding action. Those blogs are not trusted in Google’s algorithms any more.
“Googleは、品質ガイドラインに違反している複数のブロガーを発見し、それ相応の対応を取った。それらのブログはGoogleのアルゴリズムでは、もはや信用されていない。”
これはおそらく、Pay Per Postを書いたブロガーのことです。
つまり、リンクを販売したサイト管理者です。
リンクを販売したサイトは、Googleの信頼を失うことになります。
結果的に、そのサイトからのリンクは無価値になるわけです。
価値のないリンクをお金を払って買うのは、ムダ以外の何者でもありません。
ランキングを上げるためのリンク売買には、よりいっそう慎重になってください。
(僕は、リンク売買を推奨しているわけでも否定しているわけでもありません。完全な自己責任で判断するべき行為だと認識しています。)