[対象: 中〜上級]
Googleは、検索結果での著者情報の表示機能をドイツとインド、イタリア、シンガポールでも導入完了しました。
Google日本への導入が待たれます。
先週はrel=authorパラメータによる著者情報の設定方法を説明しました。
これよりも簡単な設定として、メールアドレスによる認証方法をもっと前に解説したことがあります。
メールアドレス認証をさらに簡単にするためのツールをGoogleは提供しています。
細かな手順はページの説明を読んでもらうとして大切なポイントは次の2つです。
- 自分が投稿しているサイトで使用しているドメイン名のメールアドレスを登録する
- Google+のプロフィールで使っている名前を各記事に記載しておく
特殊なパラメータが付いたURLを設置したりGoogle+のプロフィールに投稿サイトを登録したりする必要がなくメールアドレスを登録するだけの操作なので、初級者にもやさしいはずです。
ただしメールアドレス認証はヒューリスティックな分析に頼る方式で、「この人がこのコンテンツを作ったのだろう」と推測する仕組みになります。
rel=authorパラメータは、コンテンツとそのコンテンツを作った著者を明確に結びつける力を持っています。
したがってメールアドレス認証による著者情報の信頼性は、ひょっとするとrel=authorパラメータ方式よりも低くなるかもしれません。
とはいえ、きちんと機能しているようです。
またメールアドレス認証がうまく行っているかどうかは、今のところリッチスニペットテストツールでは確認できません。
確認できるように取り組んでいる最中です。
米Google(Google.com)以外に著者情報の表示が広がらないことを心配してたのですが、ようやく他の国のGoogleでも始まりました。
メールアドレスの認証ツールが日本語でも提供されていることから、いずれは日本にも導入されるに違いないと僕は期待しています。
著者情報の機能の開発に携わったGoogle社員のSagar Kamdar氏がインタビューで次のようにコメントしています。
著者と読者を結びつける機会を提供するこのプログラムに本当に興奮している。コンテンツと結びついた著者の写真をユーザーが見ることができるのはすばらしいことでもあるし、自分の作品を見る人たちと著者が交わる新しい道を与えてくれる。作者がメリットを感じてくれることを確信しているし読者も同じようにメリットを感じるはずだ。
(「ソーシャルシグナルやオーサーオーソリティに長い目で見て著者情報が組み込まれていくのでは?」という質問に対して)
そのとおり。そういった類のことが起きるのをいずれは見ることができるだろう。
1人の存在としてあなたがウェブにコンテンツを公開しているなら、Googleが提供する著者情報の機能の利用を今から始めることを僕は強く推奨します。
コンテンツの有益さと質の高さを示すには、ソーシャルへの影響度や作者の信頼度といったリンク以外の指標が今後重要になってくることは間違いありません。