Google Bardに大きなアップデート:全言語でGemini Pro搭載、日本語でも回答をダブルチェック、画像生成

[レベル: 上級]

Google Bard が 2024 年 2 月 1 日に大きく機能更新しました。

  • 全言語に Gemini Pro
  • 日本語でも回答をダブルチェック
  • 画像生成

全言語に Gemini Pro

Gemini Pro が、Bard のベースとなる LLM(大規模言語モデル)として全言語で搭載されました。
📝すずきメモ:これまでの LLM は PaLM 2

これまでは、Gemini Pro は英語の Bard だけで使われていました。
今は、日本語で Bard を利用しても Gemini Pro が使われます。

Gemini は 2023 年末に Google が発表した高性能 LLM です。
3 モデルあり、性能的に Pro は 2 番目に位置付けられています。
📝すずきメモ:最上位の Ultra を搭載した Bard Advanced は有料サブスクリプションで提供されると予想される

Gemini Pro へのアップグレードにより次のようなタスクの向上を期待できます。

  • 理解
  • 要約
  • 推論
  • ブレインストーミング
  • 執筆
  • 計画

日本語でも回答をダブルチェック

Bard には、回答の真偽を確かめる機能があります。
Google 検索と連携し、Bard の回答と同じ情報がウェブにあるか、反対に、Bard の回答とは異なった情報がウェブにあるかを調べます(回答に該当する情報ない場合も知らせる)。

回答の下にある Google のロゴのアイコンでダブルチェック機能が起動します。

ダブルチェック

緑色でハイライトされた記述は、同じ情報がウェブでも見つかったことを示します。

ダブルチェック

茶色でハイライトされた記述は、異なる情報がウェブで見つかったことを示します。 ダブルチェック

ウェブにある情報が常に正しいとは限りませんが、生成 AI につきものの「ハルシネーション」の回避に役立ちます。

画像生成

Bard で画像を生成できるようになりました。
今のところは、英語のプロンプトだけで機能します。

サーフィンしているネコを浮世絵風に描かせてみました。

サーフィンしているネコの浮世絵

日本語のインターフェイスでも、プロンプトが英語であれば機能します。
画像を作成させる日本語のプロンプトを Bard に英訳させて使うといいでしょう。

アップデートした Bard を使ってみましょう!