[レベル: 中級]
Google は Bard に複数の新機能を追加しました。
完全に新しい機能から、すでに英語では利用できてており、日本語を含む 40 以上の言語でも利用できるようになった機能もあります。
Google レンズと連携
Google レンズと連携して、画像について Bard に質問できるようになりました。
英語では、今年の 7 月に導入されていた機能です。
ちなみに、画像はアップロードしなくても、コピー&ペーストでチャットボックスに貼り付けられます(便利!)。
トーンの調整
回答の長さと文体を調整できます。
次のなかから選択できます。
- 短くする
- 長くする
- シンプルにする
- カジュアルな表現にする
- 専門的な表現にする
トーンの選択も英語では 7 月に利用できるようになっていました。
回答の正当性を評価
Bard の回答が正しいかどうかを Google 検索を利用して評価する機能がつきました。
まずは、英語だけの導入です。
回答の下に出ている Google ロゴのアイコンをクリックすると回答の裏付けとなる情報があるかどうかを調べてくれます。
日本語では利用できないのですが、メッセージを日本語で表示させることはできます。
ロゴアイコンにカーソルを当てると「解答をもう一度確認」というツールチップが出現します。
クリックすると検証が始まり、完了するとメッセージが出ます。
結果の見方は次のとおりです。
緑色でハイライトされた部分は、Google 検索で同様の言及を確認できたことを表します。
裏付けとなる証拠がウェブで見つかったということです。
茶色でハイライトされた部分は、Google 検索で異なった情報が見つかったことを表します。
回答の真偽を疑う必要があります。
たとえば、緑茶のカフェイン含有量を Bard に尋ねました。
8 オンス(約 240 ml) のカップの抹茶には 60 〜 70 mg のカフェインが含まれると Bard は回答しました。
同じような情報を提供するウェブページが Google 検索で見つかったため緑色でハイライトし、そのウェブページを(リンク付きで)提示します。
玉露は、35 〜 50 mg のカフェインを含むと Bard は回答しました。
こちらの回答は茶色でハイライトされています。
Google 検索では、玉露の含有量は 120 〜 140 mg だと言及しているウェブページが見つかり、Bard の回答とは違っています。
不正確な情報を Bard が返している可能性があるので要注意です。
この検証機能は、検索と連携できる Google の強みが出ているように思います。
前提知識が乏しいトピックを Bard に尋ね、情報の正当性を自分では判断できなかったとしても、Bard が検索を利用して代わりに確かめてくれます。
ウェブの情報が常に正しいとは限りませんが、それでも真偽を確かめるソースを Google 検索の力を借りて Bard が調べてくれるのは助かります。
日本語でも早く使えるようになってほしいですね。
英語だけで新たにリリースされた機能としてはほかにも、Gmail や Google カレンダー、Google ドキュメントなどの Workspace プロダクトの情報も参照して Bard が回答する改良があります。
詳細は、公式アナウンス記事で確認できます。