ウェブマスターに積極的に情報を公開しているGoogle。
Amit Singhal(アミット・シンガル)氏のGoogleランキングシステムの基本原則、Udi Manber(ウディ・マンバー)氏のGoogle検索品質に続いて、今度はBen Gomes(ベン・ゴメス)氏がGoogleのサーチインターフェイス、検索結果の画面について公式ブログで解説しました。
Googleがウェブサーチで目指すゴールの基本原則は、次のようになっています。
- A small page(小さなページ)
検索結果がすぐに表示されるように、ページのサイズを抑えて最低限の整ったデザインを採用する。 - Complex algorithms with a simple presentation(複雑なアルゴリズム、でもシンプルな表示)
アルゴリズムは複雑だけれども検索者にはそれを意識させない、直感的に分かる画面にする。 - Features that work everywhere(どこでも機能する特徴)
国や言語にとらわれない共通で利用できる機能を開発する。 -
Data driven decisions – experiment, experiment, experiment(データで発動される決定、とにかく実験、実験、実験)
見込みではなく、すべてが実験に基づいたデータによる。
Googleは、ユーザーに適切な検索結果を提供するために、さまざまな取り組みを行っています。
まず、スペルミスの訂正です。
たとえば、アメリカの人気女性歌手「Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)」が代表例です。
Britney Spearsの入力間違いのデータを蓄積して、誤ったスペルで検索しても修正を提示してくれます。
日Googleでの、赤文字の「もしかして:」ですね。
※英語では、「did you mean:」
今は、正しいと思われるスペルに修正したうえでの検索結果を表示することも、計画中です。
次は、検索結果で表示されるウェブページのタイトルです。
通常、検索結果のタイトルはHTMLのTitleタグで記述されたページタイトルです。
しかし、タイトルがユーザーが検索したキーワードにマッチしていないときは、Titleタグを無視して、ページのコンテンツから判断してふさわしいタイトルを表示するようにします。
これはすでに採用されているようです。
Titleタグはユーザーをひきつけて、CTR(クリック率)を上げるのにとても大切な要素ですが、Googleがアルゴリズムで判断して、より適切と思われるタイトルをSERPsに表示してしまうんですね。
検索キーワードに適したTitleタグでのタイトルでなかったとしても、ユーザーの目にとまりやすくなります。
Titleタグの重要度がこれまでよりも下がった、とも考えられますね。
次は、snippet(スニペット)です。
スニペットは、検索結果に出たページを簡潔に説明する2行の説明文です。
たいていの場合、スニペットはMeta Descriptionタグの記述が表示されますが、Googleは検索キーワードが含まれたページのコンテンツの部分、部分を抽出します。
「keywords-in-context(キーワード・イン・コンテキスト)」という技術用語で呼ばれるそうです。
スニペットの横に表示する日付も、ユーザーの利便性のためです。
Googleは、同意語の認識にも力を入れています。
たとえば「スタバ」で検索すると、「スターバックス」がボールドで強調表示されます。
Googleが、「スタバ」と「スターバックス」が同じものを表すと理解している証拠ですね。
ユーザーインターフェイスの向上として、このブログでおなじみのSitelinks(サイトリンク)があります。
サイトリンクは、ユーザーのナビゲーションに役立ちます。
ユーザーの利便性を考慮したSEOは、今後ますます大切になってきます。
Ben Gomes氏の話を聞いて、あなたのSEOに活用してください。