検索ボックスにキーワードを入力するときに、候補となるキーワードを自動的に提案してくれる”キーワード サジェスト“または”キーワードサジェスチョン“という機能をサーチエンジンは提供しています。
以前は専用ページが開設されていましたが、今では標準機能となり、ホームページで検索するときと検索結果ページで引き続き検索を実行するときのデフォルトのサービスになっています。
思いがけない候補が表示されることもあり、ひとときの間夢中になって楽しめるサービスでもあります。
↑、「楽しめる」というより、奥さんに調べられていたとしたら恐ろしい。(--;
キーワードサジェスチョンは、基本的にはユーザーがよく検索するキーワードを基に生成されています。
米国版のBingが更新の速度を向上させ、よりタイムリーでホットなキーワードを提示するようになりました。
公式ブログでアナウンスされています。
Bingのサジェスト機能は”autosuggest”(オートサジェスト)と呼ばれ、現在は15分間隔でアップデートされるようになりました。
Search Engine Landによれば、米カリフォルニア州のオレンジカウンティで19日に発生した竜巻に関する検索を、Bingはその日のうちに候補として提示したそうです(”orange”と検索すると”orange county tornade”が出てきた)。
Bingブログによれば、約45%の検索は検索し直すか、そのままページをさってしまうとのことです。
ユーザーの入力の手間を省いたり、ユーザーが思いつかないキーワードを提示したりするのにサジェスト機能を提供し、検索のしやすさの向上を図っているわけですね。
Bingのautosuggestは15分ごとに更新するということで、おそらくGoogleやYahoo!よりも速くなっているのではないでしょうか。
Bingの速さを示す例で挙げたオレンジカウンティの竜巻に関しては、Googleもキャッチアップできていたようですが、全般的に言ってGoogleのサジェスト機能は遅めだと認識しています。
ハイチで大地震が発生しました。
各国や各企業・団体が募金を受け付けています。
募金を表す”donations”で検索してみました。
いちばん上のGoogleだけが”haiti”が出てきていません。
日本版で見てみましょう。
Yahoo!には「ハイチ」が出てきますが、Googleには出てきません。
※Bing日本は履歴によるサジェスト機能のみなので除外
Googleでは、「ハイチの募金に関する検索が少ないからだ」と穿った見方もできますが、そんなことはないでしょう。
もちろんGoogleのサジェスト機能は、最新のデータとユーザーのクエリ数以外のアルゴリズムも採用していると思われますが、一定の期間にGoogleで数多く検索された統計データが元になっていると公式にコメントしています(Googleツールバーから検索したキーワードの履歴も見ているとのこと)。
Google suggestions are based on aggregate data including popular searches that have been entered on Google over time. In addition, Toolbar shows queries that a user has typed before, which are retained on the user’s machine. It is perfectly normal for suggestions to appear for a short while, stop appearing, and then start appearing again.
サジェスト機能をキーワードリサーチに利用しているサイト管理者も多いでしょう。
タイムリー性という観点に立てば、BingとYahoo!に軍配が上がりそうです。