SEMリサーチさんによると、欧州委員会がMicrosoftとYahoo!の提携を承認したそうです。
米司法局が承認するかどうかの判断はまだ出ていませんが、多少なりとも影響を与えるかもしれません。
インデックス更新とアルゴリズム更新のたびにYahoo!に振り回されたくない身としては「早くBingに切り替えてくれ」というのが本音です。
もし万一米司法局の承認が下りなかったら今後もYahoo!とのお付き合いが続くという可能性がなくもないのですが、そんな由々しき事態が起きませんようにと祈りつつ、今日のエントリはBing SEOをテーマにします。
Bingはウェブマスター向け公式ブログで”Webmaster Center FAQ“の更新版を公開しました。
Bingが推奨する検索エンジン最適化とウェブマスターから寄せられた質問への回答が書かれています。
ベーシックなものばかりとはいえ、Bingに愛されるサイトを今から準備しておくためにも読んでおくことをおススメします。
ここでは僕が選んだいくつかを抜粋して紹介します。
内的要因
Bingは以下のような内部SEOを推奨しています。
- 1ページにつき2、3個だけのキーワードをターゲットにする。
- 各ページでユニークなtitleタグを付ける。
- 各ページでユニークなmeta descriptionタグを付ける。
- 各ページで1回だけh1タグを使う。内容的に適切なら下位のh2タグやh3タグも使う。
- リンク先ページの内容を具体的に指し示すナビゲーションテキスト(鈴木注:おそらくアンカーテキストのこと)を使う。
- Bingのクローラではなく人間のビジターのためのコンテンツを作成する。
- URLにキーワードを入れる。
どれも基本的な施策で、Bingに限らずGoogleにもYahoo!にも当てはまりますね。
Bingはhタグを重要視しているようです。
URL中のキーワードは日本語も見るのか、日本版Bingが登場したら検証してみましょう。
外部リンク
Bingでもバックリンクはランキングを上げるための決定的な要素になります。
- 「数」よりも「質」が重要視される。
- 関連性のあるページへリンクされなければならないし、ホームページへのリンクのときは関連性のあるドメインからリンクされなければならない。
- 分野でオーソリティのあるサイトからのリンクはジャンキーなサイトからのリンクよりも高く評価される。
こちらもGoogleやYahoo!と変わりません。
なおBingではインデックスにもバックリンクが必須です。
新しいサイトはバックリンクがないといつまでたってもインデックスしてもらえません。
内部リンクやXMLサイトマップも役立たず…。
スニペット
検索結果ページに表示されるスニペットを制御するための手がかりです。
- 検索キーワードが含まれるコンテンツや、関連する情報が存在するmeta descriptionタグの記述が一般的に使われる。
- ページの内容を記述する部分をページの上部に配置する。
- 各ページのトピックと目的を明確にする。
meta descriptionタグと検索キーワードのあるbody内の一部を引っ張ってくるようですね。
「”上部(near the top)”に配置」とあるので、ソースの上にある情報を採用することが多そうです。
インデックス状態チェック
Bingにおいてもペナルティを受けインデックスから削除されることがあります。
インデックスから消えたかどうかは次の2種類の特殊コマンドで調べることができます。
url:www.msn.com/worldwide.aspx
site:www.msn.com
1は単一のURLのイデックス状況を調べ、2はサイト全体(サブディレクトリまで指定すればそれより下の階層)のインデックス状況を調べることができます。
“url:”コマンドはBing固有の検索構文ですね。
覚えておきましょう。
XHTML
HTMLよりもXHTMLをBingは好みます。
新しくサイトを立ち上げるときは、XHTMLを使いましょう。
HTML5も策定が進んでますが、まだどうなるか分かりませんね。
ちなみにHTMLで記述していても、Bing Webmaster Centerの認証metaタグは、XHTML形式で書かないと(” />”で閉じる)認証に失敗することがあるようです。
プレビュー表示拒否
BingではSERPでリンク先ページをプレビュー表示できます。
リンク先のページに訪問しなくても概要を知ることができる便利な機能ですが、プレビューを無効にしたいときは次のmetaタグをheadセクションに挿入します。
<meta name="msnbot", content="nopreview">
「チラ見はさせない」というときに利用できますね。(笑)
日本版Bing登場前とは言え、どれも今すぐ実行できるSEOばかりです。
今からBingに強いサイトを入念に準備しておきたいサイト管理者は、今日紹介しなかった部分も読んでおくといいでしょう。