[対象: 上級]
パンダアップデート4.0に関する、ちょっとした話をこの記事では紹介します。
JavaScriptとCSSのブロックはパンダアップデート4.0に影響するのか
パンダアップデート4.0によって評価を下げられたのは、CSSとJavaScriptのクロールをブロックしたことが原因だったのかもしれないという記事をYoastブログが公開しました(詳細は今週のWeb担当者Forumのコラムで紹介します)。
似たような現象が英語版のGoogle公式ヘルプフォーラムにも投稿されました。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のようにコメントしています。
問題を起こしたのは、JavaScriptをブロックしたことが原因ではなく、問題視されるような不自然なリンクがあるからだ。
ただ単にCSSやJavaScriptがブロックされているからといって、それだけでクオリティを見るアルゴリズムがそれをネガティブに判断することはない。
この発言について、Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏とJohn Mueller氏がGoogle+でやりとりしていました。
(Gabe氏): パンダの観点から見ると、コンテンツがブロックされていてそのページのクオリティをGoogleが判断することを妨げてしまっているとしたら、評価が下がるのはつじつまが合うかもしれません。
ただそれは極端に厳しい場合ですよね。ほとんどのコンテンツをGooglebotが見ることができて(レンダリングできて)いればパンダにはおそらく影響しないのではないでしょうか。
でもほとんどのコンテンツがブロックされていたら影響するかもしれません。
このように私は考えるのですがどうでしょうか。
(Mueller氏): JavaScriptやCSSをブロックしたことで、パンダが影響したケースを私は知らない。だけど、絶対の影響しないとは言えないし、将来は起こるかもしれない。
と同時に、CSSとJavaScriptのブロック解除が順位回復の特効薬になるわけではないし、ブロックしたことが必ず検索結果からの消滅に繋がることもない。
クオリティに関して言えば、技術的なことではなく、もっと全体的なクオリティに意識を向けるべきだ。
パンダアップデートの更新間隔
Gabe氏はパンダアップデートについて別の質問をついでに尋ねます。
(Gabe氏): パンダアップデートに関して、もう1つ質問していいですか。
パンダアップデート4.0が実行されたあとでも、トラフィックの増加・減少が続いてるサイトがたくさんあります。
まるでパンダアップデートの更新がもっと頻繁になったかのように見えます。1か月に1度ではなく、たとえば毎週パンダアップデートが更新するようになったのかわかりますか?
(Mueller氏): それらのアルゴリズム(パンダアップデートなど)のほとんどの更新間隔を修正してはいない。
大きな変更のあとには、期待どおりに確実にアルゴリズムが動くように微調整が続くこともある。
まとめ
この記事で僕が伝えたかったことをまとめます。
- CSSやJavaScriptのクロールのブロックがパンダアップデートに直接影響することはまずない(絶対にないとは言い切れないが)。
- パンダアップデートの更新間隔は変わっておらず1か月に1回程度。しかし微調整が続くことがある。
1つ目に関しては、大切な補足があります。
パンダに影響しないとはいえ、Googlebotのレンダリングを妨げずにきちんとコンテンツを理解してもらうためにはJavaScriptとCSSのファイルにはアクセスさせるべきです。
特に主要なコンテンツの表示に関わるファイルをブロックすべきではありません。