激戦区のキーワードになればなるほど、バックリンクやドメイン・オーソリティ、ドメイン・エイジなどの外的要因が重要になってきます。
しかし、リンクビルディングには手間ひまがかかります。
ドメインの権威や運用暦は、開設したばかりのサイトが得ることは不可能です。
そこで登場するのが、期限切れドメインの取得やドメインの購入です。
他のWebマスターが築き上げた資産を、そのままいただいてしまおうという手法です。
高いPageRankの付いたドメインやバックリンクの多いドメインを手にすることができれば、大きなアドバンテージになります。
手にしたドメインは、新規にサイトを構築したり、バックリンク用のサイトとして使ったりします。
一歩進んだ利用方法として、すでに所有している関連したテーマのサイトに301リダイレクトして、資産を統合してしまうという上級テクニックも存在します。
しかし、この301リダイレクトを使った資産の引継ぎは有効なのでしょうか?
High Rankings Forumsで、お金を出して高PageRankのドメインを購入し、既存のサイトに301で転送するのは、やる価値があるのかという質問が投げかけられました。
リンク購入よりも安くつくようだと、質問者は考えています。
フォラムモデレータのRandy氏は、次のように結論付けています。
…your chances of success is probably somewhere around 50/50 initially.
“成功するチャンスは、最初のうちは五分五分といったところだろう。”
Matt CuttsをはじめGoogleの社員は、ドメインが売られたりして所有者が変わった場合はそれまでの履歴や被リンクをリセットしてゼロからのスタートにすると発言しています。
しかし、これはGoogleが目指すところでしょう。
「言うは易し、行うは難し」で、実際にはドメインが売られたと判別することは難しく、バックリンクを集めるツールとして使われているのが事実です。
また、いつ売られたかを知ることは困難だし、まったく無実のサイトを捕まえてしまうということもありえます。
Randy氏は、このような考えから、うまくいくかどうかは「50/50」と判断しているのです。
しかしながら、今は識別できなくても、時間がたてば識別できるようになるだろうとも予想しています。
したがって、古いドメインを被リンク目的で購入するのは、長い目で見れば賢い戦略とは言えません。
とはいえ、僕としては、「長い目」が、1年後なのか、5年後なのかも推し量ることすらできないというのが率直な印象です。
五分五分かどうかは分かりませんが、効果のあるオールドドメインと効果のないオールドドメインがあるのは確かです。
オールドドメインの利用を推奨するわけでは決してありませんが、3ヵ月後には役に立たなくなっている確率が高いなら実効しないとしても、5年後ならやってもいいかなと。(笑)