モバイルファーストインデックス移行後に注意したいこと2つ――キャッシュエラーとロールバックなし

[レベル: 中級]

モバイル ファースト インデックスへ移行したサイトが続々と増え、通知がたくさん届いています。

この記事では、モバイル ファースト インデックス移行後に注意しておきたいことを2つ説明します。

  • キャッシュ エラー
  • ロールバックなし

キャッシュ エラー

モバイル ファースト インデックスに移行したサイトのページには Google のキャッシュ表示に不具合が生じています。
キャッシュを見ようとすると 404 エラーが返されます。

僕が所属している Faber Company のコーポレートサイトは今回の一斉通知でモバイル ファースト インデックスに切り替わりました。
ところが、キャッシュページがエラーになります。

The requested URL /search?q=cache%3Ahttps%3A%2F%2Fwww.fabercompany.co.jp%2F was not found on this server.

noindex meta タグや noarchive meta タグなどキャッシュを拒否する設定はしていません(ちなみこのブログは、noarchive でキャッシュ表示させないようにしているので例として使えない)。

モバイル ファースト インデックスに関係するキャッシュの不具合は開始当初から発生しています。
まだ解消できていないようですね。

キャッシュが表示できなくても、クロールとインデックス、そしてランキングには影響しません。
キャッシュ表示だけの不具合です。

インデックス状況を調べるには Search Console の URL 検査ツールを使います。
URL 検査ツールでインデックスが確認できれば問題ありません。

URL 検査ツールでは正常

「ソースを表示」リンクからは、Google にキャッシュされているソースコードを確認することもできます。

URL 検査ツールでソースコードを確認

モバイル ファースト インデックス後のインデックス状況には、キャッシュではなく URL 検査ツールを使ってください。

[H/T] Takeaki Kanaya

ロールバックなし

モバイル ファースト インデックスはサイト単位で適用されます。
モバイル ファースト インデックスにいったん移行したサイトが元に戻ることはありません。
モバイルファーストインデックスに影響を与えるような何らかの変更を移行後にサイトに加えたとしても、モバイル向けページがインデックスの対象になり続けます。

モバイル ファースト インデックスに移行した後にサイトをリニューアルして、モバイルページでコンテンツを少なくしたり、画像を省いたり、構造化データを削除したりすると Google には認識されません。
それこそ、悪い影響がランキングに出てくるかもしれません。

サイトのリニューアルに際しても、モバイル ファースト インデックスのベストプラクティスに沿うように設計する必要があります。

[H/T] John Mueller