[レベル: 中級]
PC向けページを一切作らず、モバイル向けページだけのサイトを公開しても問題はないのでしょうか?
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏によれば、まったく問題ないとのことです。
PC向けサイトがなくてもまったく問題なし
現状では、モバイル向けサイトだけしか提供していない。
PC向けサイトを作らずに、モバイル向けサイトだけだとSEO的に問題があるか?
英語版のウェブマスター向けオフィスアワーで出たこの質問に、ミューラー氏は次のように答えました。
モバイル向けだけのサイトを作っても何も問題ない。すべてのサイトがPC版を持つ必要があるということではない。
モバイル向けページであってもPCで利用することができるだろう。もっとも見え方は多少違ってくるだろうが。
だけどモバイルだけのサイトは完全にありえる。検索でもほかのサイトと同じように私たちは扱う。
気を付けたいのは、PCからアクセスしてもエラーを起こさず正常に閲覧できるようにしておくことだ。PC版ページがなかったとしてもPCユーザーの検索結果には表示しようとする。
モバイルユーザーに最適化してあったとしてもPCユーザーでも見ることができるように必ずしておくようにする。そうであれば、PC向け専用のサイトがなくてモバイル向けサイトだけでもまったく問題ない。
SEO的なマイナス評価なし
PC向けサイトがないからといって、PCからの検索結果においてマイナス評価を受けることはありません。
モバイル検索とは違っていますね。
ご存知のように、モバイル利用に対応していないとモバイル検索では評価が下がります。
でも逆はありません。
モバイル向けページだけだったとしても、PCのウェブ検索で評価は下がりません。
PCユーザーも閲覧できるように
ただし、PCからであってもそのモバイル向けサイトをきちんと利用できるようにしておかなければなりません。
PCからアクセスすると404を返したり、「スマートフォンからアクセスしなさい」という警告ページを見せるだけだったりすることは好ましくありません。
SEOではなくユーザー体験に支障をきたします。
スマホユーザーだけを対象にしているサービスだったとしても、PCからチェックしたいユーザーは必ず存在するはずです。
PCでは多少見づらかったとしても、拒否されるよりはずっとマシです。
モバイル向けだけのサイトは、今後増えてくるんじゃないでしょうかね。
スマホで利用できるサービスを提供しているのでPC版を用意していないサイトを、実際に僕は1つ知っています。
でもPCからでもそのサイトを閲覧できます。
PCで内容を調べて本当に利用するときはスマホを使用する、といった使い方が可能です。
PC向けサイトがなくても検索エンジンの評価が下がることはありません。
PCユーザーに配慮できていさえすれば、モバイル向けサイトだけの提供はありです。
【UPDATE】
フォローアップ記事を書きました。