Googleウェブマスターツールの「検索クエリ」レポートでは、管理サイトが検索結果に表示されたキーワードやその回数、クリックされた数、CTR、掲載順位などの情報を知ることができます。
検索クエリレポートで表示される数字の出し方を変えたことをGoogle Webmaster Centralブログがアナウンスしました。
「有効数字」を2桁に処理した数字で表示するように変更されています。
「有効数字」というのは、ものすごくおおざっぱに言うと誤差が含まれることを想定して数字を“丸める”計算方法です。
「どこまでが確定している数字なのか」ということを表します。
たとえば2桁の有効数字に丸める場合、
5,830は5,800になります。
18,170は18,000になります。
58,600は59,000になります。
四捨五入っぽいけど、必ずしもそうではありません。
例は整数を使いましたが少数にも有効数字はあります。
このブログは数学のブログではないので、有効数字について詳しく知りたければWikpediaを読むか検索して調べてください。
僕たちにとって大切なのは、ウェブマスターツールの検索クエリの数値が有効数字で表示されるようになったために過去の数値と変化することがあるということです。
薄い色で表示されているImpressionsが従来のインプレッション数です。
濃い色で表示されているImpressionsが有効数字2桁でまとめられた新しいインプレッション数です。
増減しているのが分かります。
今回の表示方法の変更により最大で10%ほどの差異が見られるかもしれないとのことです。
ただし内部でのデータの計算方法は変わっていません。
ツールで見る数字が変わるだけです。
検索クエリの表示回数には±10%の誤差があるとのことだったので、ウェブマスターの混乱を防ぐ意味もありそうです。
気が向いたときにパッと見て傾向をつかむだけならさほど気にしなくてもいいでしょう。
定期的にデータを取得して記録・分析しているサイト管理者はいつもとは違う変化が見られるかもしれないので気をつけてください。