“HTTP => HTTPS”の変更にウェブマスターツールのアドレス変更機能は使えないなど、SSL関連情報×4

[対象: 中〜上級]

ブラウザのアドレス欄の「https://」

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、ウェブマスター向けのハングアウトオンエアをGoogle+で定期的に主催しています。
直近の7月22日の回では、HTTPS/SSLサイトに関する質問がいくつか出ました。

SSLは今注目のSEOテーマの1つです。
そこで、ミューラー氏が説明したSSLに関連した情報を4つ、この記事では紹介します。

ウェブマスターツールの「アドレス変更」の利用

HTTPからHTTPSへ完全移行した場合には、Googleウェブマスターツールの「アドレス変更ツール」を利用することは現状ではできない。
対応しなければならない課題。

HTTPSサイトの優遇

今のところ、SSLかどうかをランキングシグナルにしていない。
HTTPSだからといってそれだけの理由で評価を上げることはない。

SSLを優遇することが良いことかどうか、将来的に検討するべきことではある。

SEOに対して直接のプラスにはならないが、ユーザーの信頼は得られるかもしれない。

SSL証明書に問題があるときの評価への影響

SSL証明書に不備があっても、それだけでランキングを下げることはない。

ただし2つ問題が起こりうる。

  • ウェブマスターツールに警告が出る。サイトにアクセスした際には、ブラウザにも出るかもしれない。 これは技術的な問題。
  • HTTPとHTTPSの両方でアクセスできるとしたら、正規URLを変更して検索結果にHTTPを出すかもしれない。

サイトのホスト名が、SSL証明書と一致しないとき

サーバー会社が自動でHTTPSを提供する場合がある。
このとき、「SSL証明書に割り当てられているサブジェクト名(ホスト名/サイト名)とそのサイトのドメイン名が一致しない」という警告を通知することがある。
Google側でSSL証明書が正しく設定できていないことを認識し、HTTPのURLを検索結果に出すようにはしている。

サイト管理者側では次のどちらかの対応ができる。

  • 正しいサーバー証明書を取得し、HTTPSでもきちんとアクセスできるようにする。
  • HTTPSでアクセスできないようにする(HTTPだけでアクセスさせる)。

以上です。
運用サイトへにSSLをすでに導入している、または導入を検討しているなら参考にしてください。

なお1つ目と2つ目は7:00辺りから、3つ目と4つ目は13:15辺りから始まります。
直接確認したい方はそれぞれの場所に移動して聴いてください。