ChromeとFirefoxのバージョン100で不具合が発生するサイトあり

[レベル: 上級]

Chrome と Firefox のバージョンが間もなく 100 に到達します。
この更新によりアクセスに不具合が生じるサイトが出てきそうです。

UA 判定しているサイトは要注意

User-Agent (UA、ユーザー エージェント) の文字列を判定して、何らかの処理を実行しているサイトでは、“100” によって、想定していない処理が発生する可能性があります。

たとえば、サポート対象外の古いブラウザとして認識してしまいます。
Chrome 100 でアクセスすると次のような警告が表示されるサイトがあります。

ブラウザを最新バージョンにアップグレードしてください

……快適にご利用いただくには、ブラウザを最新バージョンにアップグレードしてください。

ご使用のブラウザのバージョンはサポート外となっています。

もっとひどい場合は、アクセスを完全にブロックしてしまい閲覧できないサイトも存在するようです。

100 のリリース前に要調査

この記事を公開している時点での Chrome の最新バージョンは 98 です。
Firefox の最新バージョンは 97 です。

バージョン 100 のリリース予定はそれぞれ次のようになっています。

  • Chrome 100: 2022 年 3 月 29 日
  • Firefox 100: 2022 年 5 月 3 日

Chrome 100 はあと 1 か月ちょっとですね。

バージョンまで含めて UA 判定しているサイトは、不具合が発生しないかどうかを最優先で調査することを強く推奨します。
不具合が発生する可能性が認められたなら、リリース日までに対応します。

Chrome 100 を試すには、試験機能の chrome://flags/#force-major-version-to-100 を有効にします。
もしくは、Canary はすでに 100 になっています。

Firefox の場合は、Nightly の設定で “Firefox 100 User-Agent String” を有効にします。

Chrome/Firefox のバージョン 100 への対応に関しての詳細は web.dev サイトで Google は詳しく解説しています。
関係しそうなサイトの管理者はそちらを参照してください。