すべての非HTTPSページにシークレットモードで警告表示、開発版ChromeにGoogleが実装

[レベル: 上級]

Google は、シークレットモードでアクセスするすべての 非 HTTPS(通常のHTTP) ページに対して警告を表示する計画です。
今年の10月にリリースする Chrome 62 からの実装を予定しています。

この仕様が開発版 Chrome の Canary に一足早く実装されました。

「シークレットモードで HTTP に警告」のオプション

シークレットモードで HTTP に警告を発する機能は、(まだ)デフォルトでは無効です。
chrome://flags/#mark-non-secure-as で有効にできます。

chrome://flags/#mark-non-secure-as

有効化するには、“Warn on HTTP while in incognito mode” を選択します。

有効にした状態で、HTTP ページにシークレットモードでアクセスすると「保護されていない通信」のラベルがアドレスバーの先頭に表示されます。

シークレットモードで HTTP に警告

10月からは安定版の Chrome でデフォルト有効に

4か月後の10月からは、開発版ではなく、一般ユーザーが利用している安定版の Chrome でこの仕様が有効になります。

「保護されていない通信」ラベルは警告のメッセージとしては強烈なものではないかもしれません。
それに、シークレットモードだけで機能します。

こう考えるとそれほどのインパクトはないとも考えられます。

しかしながら、これは通過点に過ぎません。
最終的には、通常のアクセスでもすべての HTTP ページに対して警告が出るようになります。

HTTPS の採用にあなたがもし万が一いまだに無頓着でいるなら、もうその時期ではなくなっています。

[H/T] Eric Lawrence