[レベル: 中級]
RSS リーダーに相当する機能が Chrome に実装されます。
お気に入りのサイトをフォローし、そのサイトで新着コンテンツが公開されると Chrome の中ですぐに読むことができます。
新着の取得には RSS の技術が使われます。
Chrome にフォロー ボタン
お気に入りのサイトの新着コンテンツを Chrome で自動取得するには、メニューから「Follow」ボタンでサイトを登録してフォローします。
新規タブを開いたときの「Following」セクションからフォロー中のサイトの新しいコンテンツを見ることができます。
新しいコンテンツが公開されたことを RSS または Atom によって Chrome は取得します。
米国の Canary ユーザーで試験提供を開始
サイトのフォロー機能はまだ試験段階の機能です。
米国の一部の Canary ユーザー(Canary は開発版 Chrome)を対象に今後数週間後に提供を始めるとのことです。
試験を終了して正式な機能として公開することになったら、コンテンツ発行者向けに詳細な技術仕様を説明します。
Google リーダーの生まれ変わりとして期待
RSS リーダーを今でも使っている人、もっと言えば RSS リーダーなるものを知っている人はどのくらいいるのでしょう?
僕が出演している YouTube ミエルカ チャンネルをホストしているインターン生の中山彩歌さんに「RSS リーダーって知ってる?」と以前に聞いたときに「何ですかそれ?」と返され、ジェネレーションギャップを痛烈に感じた経験があります。
僕は今でも RSS リーダーのヘビーユーザーです。
Google 製 RSS リーダーである Google Reader を 2013 年 7 月に Google は終了しました。
当時であっても、一般ユーザーまでには RSS リーダーが幅広く普及しなかったことが終了の主要な理由だと言われています。
しかしながら、”techie” なウェブユーザーには Google Reader の廃止は非常に悲しいニュースで、代替となる RSS リーダー探しに奔走したものです。
と、昔話はこれくらにしておいて、コンテンツ発行者の立場からすると、Chrome のフォロー機能はファンになったユーザーに新着コンテンツを確実に届ける役割として役立ちそうです。
Chrome の機能なので、新たなアプリをインストールさせる必要がありません。
ユーザーがフォロー機能を上手に使ってくれれば、安定したサイト訪問を確保できます。
RSS の仕組みで新着コンテンツを取得するとのことですが、一般的な CMS であれば RSS の生成機能は実装しているはずです。
難しい構成は必要ないだろうと予想します。
Chrome のフォロー機能には次の 2 つの側面で期待します。
- ユーザー視点から: Google リーダーの生まれ変わり
- コンテンツ発行者視点から: 新たな流入チャンネル