[レベル: 中級]
サイトリンクの作られ方、そして適切なサイトリンクを Google に表示させる方法を Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が説明しました。
はっきりとしたサイト構造がサイトリンクには重要だとのことです。
サイトリンクの作られ方
サイトリンクの作られ方に関するミューラー氏の説明を要約すると次のようになります。
基本的には、Google の視点からするとサイトリンクは通常の検索結果だ。サイトリンクをいつ表示するべきかを判断しようとする。
いつ表示するべきかを判断しようとするときに非常に役に立つのが、はっきりとしたサイト構造だ。はっきりとした見出しやタイトルが使われていれば、そのページが何についてのページなのかを理解しやすくなる。
サイト構造が明確になっていると、よく見られている関連した数ページを理解しやすくなり、トップページあるいは特定のページをユーザーが(検索結果で)見ているときに関連したページを一緒に見せるのは意味があるだろうと判断することができる。
クエリで変化するサイトリンク
順番が前後しますが、(知らない人がひょっとしたらいるかも知れないので)サイトリンクについて軽く触れておきます。
サイトリンクは、検索結果に出てきたページに追加して表示される同じサイトの別のページへの “サブリンク” です。
どのクエリで表示されるか、どのページを表示するかは Google のアルゴリズムが自動で判断します。
サイト管理者側では制御できません。
こちらは僕のブログのトップページに対して出てきたサイトリンクです。
4 本出ています。
こちらもトップページに出てきたサイトリンクですが、2 本です。
1 つは 4 本のときとは別のページが選ばれています。
単一の記事ページが出ていたり固定ページが出ていたりカテゴリページが出ていたり、作られ方がまさしく謎です。
はっきりとしたサイト構造が重要
ミューラー氏の説明に話を戻します。
「はっきりとしたサイト構造 (clear site structure) が重要」だとミューラー氏は強調しています。
はっきりとしたサイト構造というのは、そのページが何のページなのかが明確にわかる作りをここでは意味しているようです。
具体的には次をミューラー氏は挙げています。
- 見出し
- ページタイトル
「見出し」は h
タグに「ページタイトル」は title
タグにそれぞれ置き換えて構わないでしょう。
ランキングに与える重要度は過去に比べるとかなり低減していますが、そのページのトピックを伝えるうえでは依然として title
タグと h
タグは重要な要素と言えそうです。
またサイトリンクのヘルプページには次の要素もサイトリンクの生成に影響を与えると言及されています。
内部リンクでは、簡潔に情報を伝え、繰り返しを避けたアンカー テキストと alt テキストを使用する
内部リンクのアンカーテキスト(画像の場合は alt
属性)もサイトリンクには重要だとのことです。
まとめると、次の 3 要素がサイトリンクの生成に関わってきます。
- title タグ
- h タグ
- 内部リンクのアンカーテキスト
ただ僕自身の理解で言わせてもらうと、どのページがサイトリンクに選ばれるかは非常に不可思議です。
「なぜこのページが?」というような、サイトを代表するとは思えないページがサイトリンクに出てくることは珍しくありません。
「サイト構造がはっきりしていないから」と言われればそれまでですが、サイトリンク生成のアルゴリズムに関しては依然として改良の余地が残されているように感じます。