Google検索の強調スニペットをクリックすると該当箇所まで直接スクロール&ハイライト表示する機能がAMP以外でも利用可能に

[レベル: 初級]

強調スニペットをクリックすると、そのページからの引用箇所がある場所までスクロールしハイライトする機能を AMP 対応していないページでも利用できるようになりました。

強調スニペットの引用箇所まで直接連れて行く機能は、2018 年 12 月から提供されています。
新しい機能ではありません。

しかし当時は AMP 対応しているページからの強調スニペットに適用は限定されていました。
さらに AMP なのでモバイル検索でしか利用できません。

今は、AMPの対応・非対応にかかわらず、またモバイル検索・PC 検索にかかわらず利用可能です。

強調スニペットからの該当箇所へ自動スクロール、そしてハイライト

こちらは [お米を研ぐ理由] のクエリで出てきたモバイル検索での強調スニペットです。
AMP 対応したページからの引用ではありません。

[お米を研ぐ理由] のクエリで出てきた強調スニペット

タップすると引用箇所まで自動スクロールしてページが表示されます。
該当箇所はハイライト表示されています。

[お米を研ぐ理由] をハイライト表示

スクロール&ハイライト機能は PC 検索でも有効です。

こちらは [空はなぜ青い] で出てきた PC 検索の強調スニペットです。

[空はなぜ青い] のクエリで出てきた強調スニペット

クリックすると、モバイル検索のときと同じように引用箇所まで自動スクロールしてページが表示されます。
該当箇所はハイライト表示されています。

[空はなぜ青い] のかをハイライト表示

サイト側の設定は不要、対応ブラウザのみ

強調スニペットからの自動スクロール&ハイライト機能を適用するためにサイト側での設定は不要です。
Google 検索が自動処理します(もっとも、まず強調スニペットに引用されてからの話になりますが)。

また、対応しているブラウザで機能します。
具体的には Chrome 81 以降ですかね。
Chrome 81 で正式に実装された “Scroll To Text Fragment” の機能を利用しています。

強調スニペットをタップ/クリックしたときの URL には #:~:text=○○○ が追加されています。

Scroll To Text Fragment

Scroll To Text Fragment

ページ内のどのテキスト部分をフラグメントで指定すべきかを Google が判断できなかったときは、自動スクロール&ハイライト機能は有効になりません。

対応していないブラウザは、#:~:text=○○○ を無視します。
通常どおり、ページの先頭から表示します。

強調スニペットからの自動スクロール&ハイライト機能は、ユーザーには便利ですね。
検索からの移動先ページで、探していた情報をすぐに見つけられます。

一方でサイト管理者の立場からは、そこだけ読んで終わりにならないような工夫が必要になるケースが出てくるかもしれません。

[H/T] Google SearchLiaison