複雑なクエリに回答するGoogle検索のAI Overview

[レベル: 上級]

より複雑なクエリに AI Overview が回答するようになっています。

複数の条件を満たす AI 概要

複数の条件を含んだ複雑なクエリで生成された AI Overview を見せます。
次のクエリの AI 概要です。

Find the best yoga or pilates studios in Boston and show me details on their intro offers, and walking time from Beacon Hill.
(ボストンでおすすめのヨガ・ピラティススタジオを探して、特典や割引の情報とビーコンヒルからの徒歩での所要時間を教えてください。)

この手順でクエリを処理しているのがわかります。

  1. Looking for places(場所を探しています)
  2. Looking this up(それを調べています)
  3. Putting it all together(すべてをまとめています)

次のメッセージを最終的に表示して、要望にそったヨガ/ピラティススタジオを地図結果とともに AI Overview が提供しました。

Some yoga and pilates studios near Beacon Hill, Boston, with their intro offers
(ボストン・ビーコンヒル周辺の初回特典があるヨガとピラティススタジオ)

Some yoga and pilates studios near Beacon Hill, Boston, with their intro offers:

こうした複雑なクエリに対応する AI Overview は 2024 年 5 月にすでに発表されていたのものの、そのときは実際には僕は確認できませんでした。
最近になって導入されたわけではないと思いますが、見ることができたので記録として残しておきます。

Deep Research 版 AIO

Deep Research という Gemini の新機能を先日紹介しました。
ウェブ上の関連情報をリサーチし、包括的なレポートとして調査結果をまとめる Gemini のオプションです。

Deep Research 版とも呼びたくなるような長文の回答を返す AI Overview も現れています。

長いAIO

非常に数多くの参照先サイトも右サイドパネルに提示します。

僕が試した場合は 10 件程度のウェブページ(YouTube 動画含む)を参照していましたが、60 以上のサイトを(同じクエリで)参照したケースも目撃されています。

Gemini 2.0 を使用した AI Overview をテスト中とのことで、ひょっとしたらこのテストの一環なのかもしれません。

日本の Google で AI Overview を観察している限りはさほど目立つ変化は感じません。
対照的に、この記事で紹介したように、米国での AIO は目にみえる改良が継続的に加えられています。