検索エンジンはランキングを決定するアルゴリズムにドメインの運用暦を見ていると言われています。
SEO用語でいうところの”Domain Age”(ドメイン・エイジ)の重要性です。
古ければそれだけで十分なのかと言うとそういうわけでもないのですが、古いことがプラスに働いていると思われる事例は数多くあります。
ドメインエイジを自力で稼ぐことは不可能ですから、期限切れして放置されたドメインを再取得したり、既存のドメインを購入したりして確立したドメインを手にする手法が存在します。
ただ運用暦も長くバックリンクもたっぷり付いているので期待して取得した歴史あるドメインがいざ蓋を開けてみたらサッパリだったりとか、とりあえず取っておくかと何の期待もせずに取得したドメインが予想外に強かったりととか、予測が難しいのが他人から譲り受けたりまたは再取得したりした場合の所有者が変わったドメインです。
Googleはドメインの所有者が変更になった場合、それまでのドメインの履歴をリセットすることがあるとたびたびコメントしています。
ただ、必ずゼロからのスタートにするわけではありません。
“reserve the right“(権利を確保している)というフレーズをよく使い、リセットするかどうかは自分たちがいつでも自由に決められるという含みを持たせています。
ドメイン所有者が変わった場合、どんな条件のもとで過去の資産がリセットされてしまうのでしょうか?
このブログでも関連した情報を何度も取り上げてきました。
- 期限切れドメインは役に立たない
- 期限切れドメインの資産を引き継ぐ方法
- グーグルがドメインの履歴をリセットする条件
- Whois情報を変更すると順位が下がる
- ハイリスク・ハイリターンSEO – 中古ドメインの301リダイレクト
- Google は期限切れドメインのリンクを評価するのか – Danny Sullivanが語る
- Google、ドメイン登録情報を変更しても検索順位に影響なし
- 今でも強い期限切れ中古ドメイン
今日は、WebmasterWorldでフォーラム管理者のtedsterがリスト化したドメインの履歴がリセットされうる9つの条件をピックアップすることにします。
●ドメイン所有者が変更になったときのドメイン履歴のリセットに関係すると思われる条件
- URLとコンテンツが何週間も同じ状態を保っている
- URLはすべて同じままだが、新しいコンテンツがページに若干追加されている
- URLはすべて同じままだが、まったく新しいコンテンツがページに作られている
- 既存のURLは同じままだが、新しいURLとテキストのコンテンツが作られている
- 既存のURLは同じままだが、外部リンクが張られた新しいURLとコンテンツが追加されている
- コンテンツとURLが変わったが、ドメインは依然としてそのままである
- 数週間経過した後に既存のコンテンツとURLを異なるドメイン、ただしすでに運用暦のあるドメインにリダイレクトする
- ドメイン名が別のドメインに直ちにリダイレクトされ、元のドメインのコンテンツもすべて移動される
- ドメイン名が別のドメインに直ちにリダイレクトされ、元のドメインのコンテンツがすべて削除される
下へ行くほどリセットされる可能性が高くなるとのそうです。
簡単に言えば、元の状態からの変化が大きくなればなるほどリセットされる確率も大きくなるということですね。
しばらくは元の状態を保って、少しずつ少しずつ手を加えていくというのが良さそうです。
一部のアフィリエイターたちがずっと以前から身を持って体得している技法でもあります。
ただし、この記事は古いドメインの再利用を推奨するものではありません。
期限切れドメインを利用したスパム的なSEOが問題になっているようですし、中古ドメインの不正使用・乱用は当該ドメインだけではなくあなたが所有するサイト全体を消滅させられる危険もつきまといます。
企業の合併吸収や社名変更など正当な事由でドメイン名が変わったときに参考にしてください。
他には、両者の合意のもとでドメインの譲渡が発生した場合ですね。
反対に、もしライバルが古いドメインを再利用して自分よりも上位にいるのが気に入らなければ、通報するというのも1つの手段です。w