CDN移行にともないGooglebotのクロール速度が低下したときはフォームから問題を報告できる

[レベル: 上級]

CDNへ移行するとGooglebotのクロール速度が低下することがあります。
クロール速度の低下が問題になっているようなら、専用のフォーム経由でGoogleに報告することができます。

Googlebotのクロール問題を報告するフォーム

CDN移行にともなってクロール速度低下が発生したときの対処方法を、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イェーシュ)氏がTwitterでアドバイスしました。

もしCDNへ移行してクロール速度が落ちたなら、クロール速度機能のフォームからGooglebotチームに連絡するといい。

イェーシュ氏が言及したのはこちらのフォームです。
クロール機能に関する問題を報告できます。

Googlebot によるサイトのクロール機能に関する問題を報告

CDNの利用を始めてクロール速度に問題が起きたなら、このフォームを利用するといいでしょう。

なお、CDN移行によるクロール速度の低下が発生する理由は、どのくらいの速度でクロールできるかを再学習する必要があり、それに時間がかかるためとのことです。

クロール速度設定TIPS×2

ついでに、Search Consoleからのクロール速度の設定について2点補足しておきます。

クロール速度を速めることはできない

Search Consoleから、Googlebotの最大クロール速度を制限することができます。

Google の最大クロール速度を制限する

このツールはクロール速度を落とすことはできても上げることはできません。
「高」に最大に合わせても今以上には速くなりません。

Googlebotのクロールが頻繁すぎてサーバーに余計な負荷をかけているときに、クロール速度を下げる目的で使います。

設定の有効期間は90日です。

CDNではクロール速度を制限できない

上で紹介したクロール速度設定はCDNを利用している環境では使えないことがあります。
「特別なクロール速度が設定されている」のようなメッセージが表示され、グレーアウトされています。

クロール速度を調整する必要は通常はないはずですが、CDNを利用しているなら念のため知っておくといいでしょう。