コンテンツは被リンクに勝る

今のGoogleで上位表示を獲得するのは、ハッキリ言ってしまえば、とにかく被リンク勝負です。
いかに質の高いリンクを多く集めるかで、ランキングが大きく左右されます。

でも、バックリンク勝負の時代が終わって、コンテンツ勝負の時代が訪れるかもしれません。

Google Groupsで、ある観測結果に基づいて次のようなコメントを残したメンバーがいます。

I’m not sure if Google uses links anymore to determine relevancy…

“グーグルは、関連性を決定付けるのにもはやリンクを使うと思えない”

「ある観測結果」とは、Googleが言葉の関連性をより正確に判断できるようになっているという発見です。

具体的に言うと、派生語や同意語の識別です。

派生語とは、たとえば、「swim(泳ぐ)」という動詞の活用形、「swims,swimming,swimmer」などです。

Googleでは、「swim」が含まれたキーワードで検索しても、「swims,swimming,swimmer」も検索対象として認識されます。
そして、検索結果でも太文字表示されます。

これは、「swim」と「swims,swimming,swimmer」が密接に関連していて、「意味的」に非常に近いと分かっているからですね。

「意味的」にというのを、学術用語で「Semantic(セマンティック)」といいます。

Googleは、このセマンティック能力を向上させているようです。

「swims,swimming,swimmer」は、簡単な活用系ですが、複雑な活用形も識別できています。

たとえば、「accredit(?だとみなす、?に信用状を与える)」という動詞の名詞形「accreditation」が、「accredit」や過去形の「accredited」で検索しても、検索対象に含められるし、太文字表示されます。

コンテンツに、「accredit,accredited」という単語がまったく含まれず、バックリンクのアンカーテキストとして使われていないとしても、です。

日本語で動詞の活用形の識別はなかなか難しそうですが、固有名詞レベルでのセマンティック能力の高さはあがってきているようです。

たとえば、「ファミマ」で検索すると、「ファミリーマート」が太文字表示されます。
※ちょっと分かりづらくてスミマセン

ファミマとファミリーマートは同じ

マック PC」で検索すると、「Mac」が太文字表示されます。

マックとMacは同じ

「ファミマ」が「ファミリーマート」の短縮形であり、「マック」は「Mac」と同意語であると認識している証拠ですね。

Google社員のJohnMu氏は、パーソナライズ機能も働いているかもしれないとコメントしています。

しかし、Googleはこれまでに蓄積しきた膨大な量のデータを、高度な技術で処理して、包括的な辞書を編纂していることでしょう。

被リンクが役に立たなくなるというのは言い過ぎにしても、関連した用語をたくさん使った表現力豊かなコンテンツがますます重要になってくるのは、間違いありません。

バックリンク集めにいそしむよりも、コンテンツの見直しを図ったほうがよいかもよ。w