[レベル: 上級]
AMPに対応したコンテンツを公開する際には、もとになる通常のウェブページがあって、それに対応するAMPページを作ることが一般的なパターンになります。
つまり、通常のウェブページとAMPページの“ペア”ができあがります。
ですが、このペアはAMPの必須要件ではありません。
AMPページを単独で公開することが可能です。
AMPページを単独で公開することが可能
先週投稿した『AMP導入前に知っておくといい話』で、AMPページに対応する通常のウェブページが必要だと書きました。
しかし、これは正しくありません。
繰り返しになりますが、「AMPページを単独で公開することが可能」です。
確認もしてあります。
ジョン・ミューラー氏がそのように説明していたにもかかわらず、見過ごしてしまいました。
You can, of course, also make AMP-only pages too.
僕のミスで、間違って解釈させてしまった方がいたようなので、お詫びして訂正します。
AMPページだけを提供するというのはなかなか大胆な気もしますが、そういうこともでき、まったく問題ないということで認識してください。
単独AMPページは自分自身へrel=”canonical”
AMPページを単独で公開する場合は、自分自身を指定した rel="canonical"
をそのAMPページに記述する必要があります。
たとえば、https://www.example.com/amppage.html がURLのAMPページを単独で公開し、対応するウェブページを持っていなかったとします。
このAMPページには、自己参照した次の rel="canonical"
を記述します。
<link rel="canonical" href="https://www.example.com/amppage.html">
別URL構成の場合はPC向けページから rel=amphtml
AMPの設定で今後出てきそうな疑問についでに触れておきます(こちらは訂正ではありません!)。
AMPに対応したページが存在することを伝えるために、通常のウェブページに link rel="amphtml"
要素を設置してAMPページのURLを指定します。
rel="amphtml"
で指定されたURLを見て、GooglebotはAMPページをクロールします。
これは『AMP導入前に知っておくといい話』で説明したとおりです。
PC向けページとモバイル向けページを別々のURLで配信しているモバイル構成では、rel=amphtml
はPC向けページとモバイル向けページのどちらに設置したらいいのでしょうか?
PC向けページに rel="amphtml"
を設置します。
rel="canonical"
によってモバイル向けページはPC向けページに正規化されます。
したがって代表となるPC向けページに rel="amphtml"
があればいいということになります。
モバイル向けページにも設置して悪いことはないでしょうが、モバイル向けページだけにしか設置していなかったらAMPページをひょっとしたら見つけてもらえないかもしれません。
1つ前のAMPページだけを公開する話に戻ると、この場合は、rel="amphtml"
を設置するページが存在しません。
AMPページを見つけてもらうための何らかの手段をGoogleに提供しないといけません。
インデックスされているページからリンクを張るという手もありますが、サイトマップを送信するのがスマートでしょう。
サイトマップ送信ならインデックス状況も把握できますね。