クロスドメインURLの重複コンテンツ検出メッセージがウェブマスターツールに届いた

[レベル:中〜上級]

ドメイン名をまたがったURL、いわゆるクロスドメインのURLで重複したコンテンツを発見し、あなたの管理するサイトのコンテンツをオリジナルではなく複製だと判断したときに、Googleウェブマスターツールに「クロスドメインURLの選択」が行われたことを通知するメッセージをGoogleは送信することがあるようになりました。

1ヶ月近く前に公式アナウンスされた仕組みです。

僕の知り合いが実際にこのメッセージを受け取ったとのことで、了承がもらえたので掲載します。

We noticed that you have very similar pages served by both Site A and Site B (for example, (“http://SiteA/hogehoge/”). Google is currently showing the Site B version in search results. If you prefer the other way, you can use rel=”canonical” to indicate the URL you want to appear in search results.

See more at http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=139394

Message ID: xxxxxxxxx. Please include this ID in any messages you post in our Help forum.

Sincerely,

Google Search Quality Team

非常に類似したページがサイトAとサイトBの両方で提供されていることを検知しました(例: “http://SiteA/hogehoge/”)。GoogleはサイトBのバージョンを検索結果に現在表示しています。もう片方を選ぶなら、rel=”canonical”を使って検索結果に出したいURLを示すことができます。

詳細は、 http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=139394 をご覧ください。

メッセージID: xxxxxxxxx ヘルプフォーラムに投稿する時は必ずこのIDをご記入ください。

よろしくお願いいたします。

Google サーチ クオリティ チーム

上の英文が実際に届いたメッセージで(具体的なデータは編集)、下は僕が訳した日本語です。
日本語でもメッセージが送られてくるとしたら文面は異なっているでしょうが、言ってることは同じになるはずです。

単純に「重複扱いしましたよ」だけではなくて、どのサイトをオリジナルと判断しているかを伝えてくれるのは助かりますね。

識別番号がふられているということは、ヘルプフォーラムで投稿したらその番号に基づいてGoogleのほうでチェックしてもらえる可能性があるのでしょうか?
そう期待したいところです。

参照させているヘルプが、rel=”canonical”属性についてなのですが、クロスドメインURLの選択のヘルプも参照させてあげたほうがいいのではないかと個人的に思いました。

たぶん、一般のサイト管理者の多くはこのメッセージをもらっても何のことか分からず、どうしたらいいのか途方に暮れるんじゃないでしょうかね。
もっともヘルプを読んでも理解できない人も多そうですが。w

ちなみにヘルプは、もう日本語化されています。

クロスドメイン選択が行われたときに送られてくるメッセージについては次のように説明しています。


ウェブマスター ツールのメッセージ

クロスドメイン URL の選択について透明性を高めるため、クロスドメイン URL の選択が行われたことを説明するメッセージをウェブマスター ツールを介して Google からお送りすることがあります。

ウェブマスター ツールでは、サイトのトップ ページが監視され、トップ ページに影響を及ぼすようなクロスドメイン URL の選択が行われたことが検知されると、ウェブマスターにメッセージが送信されることがあります。ただし、クロスドメイン URL の選択が行われたことにより影響を受ける URL が多数に及ぶ場合(サイトの移転時など)は、煩雑になるのを防ぐため、URL ごとにメールをお送りすることや、同じ URL について何度もメッセージをお送りすることはしない場合があります。

このようなメッセージは、Google ウェブマスター ツールでウェブサイトの所有権を確認したウェブマスターに送信されます。メッセージを速やかに受信するために、ウェブマスター ツールのメッセージのメール配信を有効にすることをおすすめします。

「サイトのトップ ページが監視され、トップ ページに影響を及ぼすようなクロスドメイン URL の選択が行われたことが検知されると」とのことで、必ずではなく重大な問題が起きそうな場合だけなんですね。

ということはこのメッセージを受け取ったらなんらかの対処を実行したほうが良さそうということになりそうです。

ヘルプには他にも大切なことがたくさん書かれているので、ひととおり目をとおしておくことをお勧めします。

クロスドメインでの重複コンテンツ処理については以下の記事も読んでおいてください。