[レベル: 上級]
Gemini Advanced の新機能として提供されていた Deep Research が日本語でも利用できるようになりました。
Deep Research は、AI を活用してウェブ上の関連情報をリサーチし、包括的なレポートとして調査結果をまとめる機能です。
AI が多数のドキュメントをもとにレポート作成
有料版の Gemini Advanced で Deep Research を使用できます。
LLM 選択メニューから「1.5 Pro with Deep Research」を選びます。
次のトピックをリサーチさせました。
ChatGPT、Gemini、Copilot、Perplexityといった大規模言語モデルは、近い将来、Googleの市場シェアにどのような影響を与えるでしょうか?
Gemini がリサーチ計画を立案します。
計画は、必要に応じて修正できます。
計画に問題がなければリサーチを開始させます。
Gemini がウェブ上の関連情報を調査します。
キャプチャでは「32 件のウェブサイトをリサーチしています」と出ていますが、最終的には 90 件近いサイトをリサーチしていました。
リサーチが完了すると結果をレポートにまとめます。
調査内容にもよりますが、レポート作成完了までに 5 分程度かかります(タスク実行中はチャットを離れても作業を継続する)。
レポートは Google ドキュメントにエクスポートできます。
こちらができあがったレポートです。
内容が古かったり途中から見出しが英語になったりと改善の余地は多々ありそうですが、人力なら数時間かかるであろう作業を 10 分とかからずに実行するのは AI のなせる技と言えます。
単純に LLM に記事を作成させるよりは、Deep Research を使った方が粒度の高いものができあがります。
英語の方が成果物は良質
とはいえ、日本語の Deep Research はイマイチかなというのが僕の印象です。
先にも触れたように、古い情報が混ざっているし期待したほど深掘りできていません。
対照的に英語の Deep Research は悪くありません。
いちばんの理由はリサーチ対象のリソースの量と質ではないかと推測します。
日本に特化したテーマでない限りは、関連情報は英語の方が断然多いはずです。
同じトピックを英語でリサーチさせました。
How will large language models like ChatGPT, Gemini, Copilot, and Perplexity affect Google’s market share in the near future?
英語のドキュメントをリサーチしています。
こちらが英語でのレポートです。
日本語レポートよりも深みがないでしょうか?
日本語訳してブログ記事として公開できるレベルに思えます(しませんが)。
それでも、情報収集と草案作成という用途であれば日本語でも Deep Research に利用価値は十分にありそうです。
Gemini Advanced ユーザーは試してください。