[レベル: 中級]
観光地の情報を提供する新しいタイプのカルーセルをGoogleは提供し始めました。
「地域名+目的地」の検索で出現します。
以前からある観光地カルーセル
初めに、以前(およそ3年前)から見ることができるカルーセルを確認しましょう。
「地域名+名所/見所/観光地 etc.」の検索結果に出てきます。
下のキャプチャは「アメリカの名所」のカルーセルです。
名所が横一列に並ぶ形式です。
横にスライドして次の名所を表示できます。
新しいタイプの観光地カルーセル
こちらが新しいタイプのカルーセルです。
「地域名+目的地」の検索結果に出てきます。
「アメリカの目的地」で検索してみました。
1列形式の以前のカルーセルとは異なり、縦3行に並んでいます。
その分、エリアが広くなりました。
カテゴリでフィルタできます。
カテゴリの種類は目的地によって変化します。
こちらは「オーストラリアの目的地」のカルーセルに出てくるカテゴリです。
オーストラリアなので「カンガルー」がありますね。(笑)
国だけではなく地域でも新しいタイプのカルーセルは出てきます。
こちらは「ニューヨーク州の目的地」のカルーセルです。
こちらは「スコットランドの目的地」のカルーセルです。
日本ももちろん対象です。
「北海道の目的地」のカルーセルです。
僕が調べた限りでは「都市」まで限定してしまうとカルーセルは出てきませんでした。
「カリフォルニアの目的地」では出てきますが、「ロサンゼルスの目的地」では出てきません。
同じように、「ニューヨーク州の目的地」は出てきますが、「ニューヨークの目的地」は出てきません。
後者のニューヨークは「ニューヨーク州にあるニューヨーク市」として認識されてしまうからのようです。
「◯◯の目的地」というクエリは日本語ではあまり使う人がいないように感じます。
英語では「◯◯ destination(s)」になります。
オートコンプリートに「目的地」は出てきませんが「destination」は出てくるので、英語では組み合わせてよく使われる検索キーワードなんでしょうかね。
そのまま日本語に訳して、新しいタイプのカルーセルに適用させたのかもしれません。
いずれにしても、旅行に行くときには便利な機能になりそうです。
ちなみにセマンティック検索の視点から見ると、このカルーセルも、ナレッジグラフのインフラを利用してできあがっています。