不自然なバックリンクを無効化できる「Disavow Links」機能をBingウェブマスターツールが実装

[対象: 中級]

Bingウェブマスターツールに、評価の対象から除外してほしいバックリンクを無効化するための「Disavow Links」という機能が追加されました。

“Disavow”は、日本語では「〔知識・責任・関与などを〕否定する、否認する」という意味です。

Disavow Linksを使うとスパムっぽいサイトから張られたリンクや自分では身に覚えのない不自然なリンクなど自分のサイトとの関係性を断ち切ってほしいリンクを申請できます。

Disavow Linksには、Bingウェブマスターツールの「自分のサイトの設定」からアクセスします。

BingウェブマスターツールのDisavow Links

使い方は簡単で、無効化してほしいリンクを1本のURL単位とディレクトリ単位、ドメイン単位で入力し「DISAVOW」ボタンを押して送信するだけです。
送信数に上限はありません。
送信したURLの一覧はリスト化されダウンロードすることもできます。

公式アナウンスによれば、この機能を使うことによってランキングに劇的な変化があるわけではないものの、どんな理由であれサイト管理者が無関係にしてほしいリンクをBingが把握し管理サイトに向けて張られているリンクに対する認識をより明確に理解できるよう手助けになるとのことです。

不自然リンク警告が飛び回っているさなかに素晴らしいニュースに思えますが、いかんせん効果を発揮するのはBingです。

Bingのシェアを考えると日本を対象にサイトを運用している限りは少なくとも重宝することはないように思えます。

そもそもBingで不自然リンクが問題になっているかと言ったらそれも疑問です。
あなたは気にしたことがありますか?
騒いでる人って回りにいますか?

管理していないサイトのバックリンクを調査する「リンク エクスプローラー」やSEO上の改善点を発見する「SEO アナライザー」などSEOに取り組むサイト管理者向けに新しい機能を次々とBingは提供しています。

BingはSEOにとても協力的で海外のウェブマスターたちはBingに非常に好意的に受け止められています。

今回のDisavow Linksツールも、ともするとGoogleの先を行くことで僕たちの気を向けようとしているようにも感じてしまいます。

僕たちがいちばん待ち望んでいるGoogleウェブマスターツールのリンク無効化機能は、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月先の話です。
実装されることが確約されているわけでもありません。

どんな形で実装されるかもまったく分かりません。

Bingウェブマスターツールのように無制限で申請できるのか、それとも上限がかかるのか。
無制限にできるとしたら、自作自演リンクを張るだけ張りまくってヤバイと思ったら無効化するというスパム手法にも悪用されてしまいますよね。
自分とは本当に無関係でかつどうにも外せないリンクであることを証明して初めて機能させるようにしなければならないはずです。

話がやや脱線してしまいました。

リンクを無効化するための「Disavow Links」がBingウェブマスターツールに加わったというのが今日のトピックです。

Googleウェブマスターツールに同等の機能が付くまでは代わりにこれを使って気を紛らわしておきましょう。w