SEOでも重要な存在だった世界最大のディレクトリサービス、DMOZが間もなく終了

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DMOZ がその歴史を間もなく閉じることになりました。

サイトのトップページでアナウンスしています。

Important Notice: As of Mar 14, 2017 dmoz.org will no longer be available.

重要なお知らせ
2017年3月14日をもって、dmoz.org はもう利用できなくなります。

SEOにも重要な存在だったDMOZ

DMOZ は、ウェブで最も歴史が古く、最も規模が大きい登録型ディレクトリサイトの1つでした。
登録してもらうには、厳しい審査が必要になります。
(ディレクトリサイトのイメージがもし湧かなければ、Yahoo! カテゴリを思い出してください。)

しかし審査に通過したサイトのみが掲載される分、優れたサイトだけがそろっています。
DMOZ からのリンクは、価値があるリンクとして Google からより高い評価を”その昔は”得ていました。
上位表示に大きく貢献するため、DMOZ 登録は挑戦は SEO 施策の1つに含まれていたほどです。
重要な存在だったのです。

僕も2、3回挑戦しましたが、ダメでした。(笑)

[DMOZ には日本語カテゴリもある]
DMOZ 日本語

審査をする人は、”Editor(エディタ)”と呼ばれ、一般人がなることができます。
エディタになって、自分や知り合いのサイトを密かに登録する人もいたと聞いています。

今のDMOZリンクは普通のリンク

しかし現在では、クローラが自動的にウェブページ情報を収集してくる、Google や Yahoo!、Bing などのいわゆる検索エンジンが主流です。
人間が審査し、ユーザーは目視で目的のサイトを見つけ出さなければならない、ディレクトリ型のサイトは利用者が激減しています。
僕のブログ読者のなかには、DMOZ を初めて聞いた人もいるのではないでしょうか?

今は DMOZ のリンクといえど、突出した価値があるとは思えません。
1本のリンクです。(それでも、正当な自然リンクとしての価値はありますが)。

SEOに詳しい人で、DMOZ 登録を重要視する人はもはやいないでしょう。

DMOZ の終了は、僕たちの SEO にはまったくと言っていいほど影響しません。
それでも、SEO の世界に長らく携わっている人にとっては、1つの歴史が閉じる、物悲しさを感じさせるニュースとなります。

【おまけ】
DMOZ の終了に伴い、NOODP robots meta タグの Google のサポートも終了予定です。
時期は未定です。

残しておいても害はないでしょうが、余計なコードはないに越したことはありませんね。