Googleはドメインの年齢を見ているように、ウェブページの年齢も見ているのはほぼ間違いないと思われます。
ドメインは、歴史が長ければ長いほど評価が高いようですが、ウェブページの場合はどうなのでしょう。
ドメインエイジと同様に、信頼度のある「年代物」を評価するのでしょうか?
それとも、より最新の情報を提供するために「できたて」を評価するのでしょうか?
Googleは、今年の3月に”Information retrieval based on historical data“というPatent(パテント:特許)を取得し、歴史的なデータが検索ランキングに影響を与える仕組みを述べています。
サーチエンジンは、ドキュメント(ウェブページ)の年齢と、そのページの被リンクと発リンクの年齢を認識します。
ランキングに影響を与えるのは、ドキュメントとリンクの年齢です。
ドキュメントの年齢を判断するために、次のような情報を利用することができます。
- サーチエンジンが最初にクロールしたとき
- サーチエンジンに最初に登録したとき
- サーチエンジンが最初にドキュメントに張られたリンクを発見したとき
- ドメインが登録されたとき
- ウェブページが別のページで参照されたとき
- ドキュメントが一定のページ数に達したとき
- サーバーにあるドキュメントのタイムスタンプ
年齢情報を考慮しないリンクベースのランキングシステムの下では、リンクの少ないウェブページはリンクの多いウェブページよりも順位が低くなります。
しかし、年齢情報を考慮するシステムの下では、リンクの少ないページは新しいページだとみなされても、リンクの増加率が上回っていると判断されれば、もっと多くのリンクを持つ古いページよりも上位にランキングされることがありえます。
ただし、短期間での急激なリンクの増加はスパムのサインとして認識される可能性もあります。
古いドキュメントが、新しいドキュメントよりも好まれる場合があります。
検索結果に出るべき情報が、すでに確立されている場合などです。
検索結果に現れる他のページの平均低な年齢と比較したときの違いが、順位に影響を与えます。
たとえば検索結果に古いページばかりが並ぶとき、新しく作られたページはマイナスの評価を受けるかもしれません。
既存のドキュメントが、ユーザーが求めている情報をすでに十分に提供しているという判断からでしょう。
Googleは、このパテント以降もページの新しさ(Freshness)を決定するためのパテントをいくつか取得しています。
また、「QDF(Quality Deserves Freshness)」というアルゴリズムも採用しています。
QDFでは、ユーザーの検索数やクリック率の動向、、ニュースやブログでの言及数などから、今注目されているホットなトピックと判断した場合、より新しい情報を優先的に提示します。
“ウェブページの「新しさ」と「古さ」はランキングに影響するのか?”と問われれば、答えは「YES」でしょう。
ただし、ウェブページの年齢がプラスに働くのかマイナスに働くのかは、状況により変わるので「古いほうがいい」「新しいほうがいい」と、一概に結論付けることはできないようです。