Twitterのリンクにはnofollow属性が付きます。
したがってインデックスやランキングといったSEOに与える影響はツイートからのリンクにはないと言えます。
しかしTwitterのリンクは検索結果に影響しているという意見があるのも事実です。
WebmasterWorldでは、リンクの入ったツイートをTwitterで2ヶ月間流し、それしかやっていないのにあるブログ記事の順位が4ページ目から2位まで上がったというレポートが報告されています。
WebmasterWorldの別のスレッドでは、フォーラム管理者のtedsterが次のようにコメントしています。
調査中だから確定的なことは言いたくないのだが、ソーシャルメディアのnofollowリンクがいくらか集まるとランキングが上がり始めるという、とても思わせぶりな事例がある。
またSEOmozの実験では、Twitterでリンクを流すことは「サイトのインデックス化率の向上やクロールされるまでの時間短縮に役立つ」と結論づけています。
ただGoogleの中の人たちは、Twitterのリンクであってもnofollowが付いてれば相応に扱いランキングには影響しないと言っています。
これはGoogleのMailie Ohye(マイリー・オイェ)さんとMatt Cutts(マット・カッツ)氏の2人にそれぞれ別々の機会に僕が直接質問して得た答えです。
※将来は変わるかもしれないともMatt Cutts氏は付け加えていました。
ウソは言っていないと思うのですが。
WebmasterWorldでtedsterは、こんなコメントも残しています。
古くからの考えで言えば、ニッチなジャンルの強いサイトがたくさんリンクしているサイトのことを、それは(オーソリティは)意味している。今日では、本当のソーシャルメディアでの言及にまで広がっていると私は考える。ナビゲーショナル検索がそれをおおいに物語っているだろうとも確信している。
Googleが、検索結果に表示する1ドメインからのページを最大4ページに増やした結果、オーソリティのあるサイト(ブランドサイト)が有利になるのではないかという分析についてのディスカッションのなかでのコメントです。
Matt Cutts氏は、Twitterのnofollowリンクは他のnofollowリンクと同じように扱っていると僕に答えてくれましたが、“Reputation”には関係しているかもしれないとも言っていました。
“Reputation”は日本語に直すと、「評判」とか「評価」、「信用」といった意味になります。
Matt Cutts氏がどのようなニュアンスで“Reputation”という言葉を使ったのかは、僕には(英語力の足らなさで)明確に理解できなかったのですが、オーソリティまたはブランドを評価するのには何らかの影響力を持っているのかもしれません。
ツイートを自動的に収集し、リンクが含まれていればnofollowが付かない通常のリンクにして、コンテンツとして公開するツールがあります。
このような仕組みを利用したサイトがたくさん存在すれば、間接的にTwitterでのリンクがインデックスやランキングに影響を及ぼすことは考えられます。
間接的であるにせよSEOに役立つかもしれない、あるいはSEOに効果がなくてもクリックによる直接のトラフィックが期待できると考えれば、nofollowが付いていようがいまいがTwitterからのリンクには十分価値があります。
おおいに獲得すべきリンクと言えるでしょう。
GoogleがTwitterのnofollowリンクを評価するのかしないかは、気にする必要のない些細な問題と指摘する人もいそうです。
でも、SEOの研究にせっせと取り組んでいる身としては非常に興味がある問題です。
あなたはTwitterのnofollowリンクをGoogleは特別扱いしていると考えますか?