[対象: 中級]
展開ボタンやタブを利用したデザインで、標準状態では表示されないコンテンツをGoogleは検索結果の対象にしないかもしれないことを昨日の記事で取りげました。
もう少し詳しい内容を、その次のオフィスアワーでJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が説明していました。
そのコンテンツが重要なら隠さないほうがいい
一般的に言えば、もしそのコンテンツが本当に見えなかったとしたら、そのコンテンツを重視することに意味があるかどうかを言うのは私たちには難しいということだ。それ(隠されているコンテンツ)が、動画だろうがリンクだろうが画像だろうが関係ない。
基本的にはずっと前からやってきたことだ。
本当に重要で関連性があるコンテンツなら、必ず実際に見えているようにしたほうがいい。
「隠れているんだったら、ユーザーにとっては本当はそんなに大切なことではないんじゃないか? だったら重要視すべきじゃないかもしれない」こんなふうに私たちは考えて、(求めているコンテンツをすぐに見つけられずにユーザーが困惑するのを)多少なりとも先手を取って回避しようとしている。
ユーザーに対して本当に重要なものだと考えるなら、そのページにユーザーが来たときに必ず見えるようにしておくか、あるいはページを分けられるほど重要ならページを分けて、そのページで見えるようにしておくといいかもしれない。
本質的に補助的な情報で、そのページやコンテンツについてもっと詳細を知りたいと思うユーザーだけが見るものだったら、タブにしたり「詳細を読む」のようなリンクに隠しても問題はないだろうとは思う。
しがたって、どちらか片方にする必要が常にあると言うつもりはない。
そのコンテンツがどのくらい重要なのか、すぐに見えるようにしておいたほうがいいのか、それほど重要なものではなくもっと知りたいユーザーだけが見ようとするものなのか、こうしたことを考えて判断するといい。
補助的コンテンツなら隠せることも
隠さないほうがいい理由は、前回も説明したとおりです。
何もせずに見える状態で検索したキーワードに合致したコンテンツがそのページになかったとしたら、検索結果からやって来たユーザーが戸惑う可能性が高いからです。
自動車の写真を探してそのページに訪問したのに、見えるのは大きなテキストだったり違うものの写真だったりしたらユーザーは不満に感じるかもしれません。
別のタブやプラスボダンのなかに存在していたとしても、すぐには気付かないか、最悪の場合は気付けないこともあるでしょう。
Googleからしてみたら、検索ユーザーのユーザー体験を損ねる検索結果を提供したくないわけです。
最初から隠さないか、あるいは別のURLでそのコンテンツを提供することをミューラー氏は推奨しています。
一方で、補足的な情報のため初期状態で見えなかったとしても大きな問題にはならないようであれば、隠しても構わないだろうともミューラー氏は説明しています。
隠すデザインをすべて否定しているわけではありません。
なお隠していたとしても、ユーザーのアクションで表示可能なコンテンツなのでガイドラインで禁止している隠しコンテンツには相当しません。
この点は安心して大丈夫です。
結論: 重要かどうかで判断する
結論としては、隠すコンテンツが(ユーザーにとって)重要なのかさほど重要でないのかで判断します。
重要
重要であれば、きちんと最初から見える状態で表示しておきます。
ユーザーを戸惑わせないためです。
重要ではない
さほど重要でないなら、隠すこともできます。
ただし隠した場合は、検索結果にはそのコンテンツが出ないことがあると認識しておきましょう。
ちなみに現在のGooglebotはJavaScriptやCSSを解釈できるのでそのコンテンツがブラウザでどのように表示されるのか、つまり隠れていることを理解できます。